愛の風景(1992) 作品情報
あいのふうけい
スウェーデン、ストックホルム近郊の町ウプサラ。1909年、神学校に学ぶヘンリク・ベルイマン(サミュエル・フレイレル)は、友人エルンスト・オカーブロム(ビヨルン・シェルマン)の妹アンナ(ペルニラ・アウグスト)と愛し合うようになるが、ヘンリクには婚約者のフリーダ(レナ・エンドレ)がいた。ヘンリクとアンナの関係を快く思わないアンナの父母ヨハン(マックス・フォン・シドー)とカリン(ギタ・ノービィ)は、ヘンリクに嫌がらせをし、その結果、二人は別れることになる。二年後、結核の療養生活を終えたアンナはヘンリクと再会する。北部の田舎町フォルスボーダで牧師をすることになったヘンリクは、アンナと共に暮らし始めるが、育った環境の違いから諍いが絶えなかった。1913年3月、アンナの希望通り、二人はウプサラの大聖堂で盛大な結婚式を挙げた。10月には息子ダグが生まれたが、労働争議を発端にしたヘンリクと地元の有力者ノーデッソンズ(レンナット・ユールストレム)との対立は深まり、周囲から孤立していくのに耐えられない妊娠中のアンナは、ヘンリクと別居する決意を固めた。1918年、アンナに会うためウプサラに赴いたヘンリクは、ストックホルムの病院の仕事を引き受けたことを話し、臨月近いアンナは、二人でやり直そうと思うのだった。
「愛の風景(1992)」の解説
神学校に学ぶ貧しい青年と、上流階級の娘が結婚し、互いの価値観の違いを乗り越え理解し合うまでを描く人間ドラマ。「ファニーとアレクサンデル」のイングマール・ベルイマンが、引退後、自叙伝執筆の最中に構想した脚本を基に、「ペレ」のビレ・アウグストが監督した。一九九二年度カンヌ国際映画祭パルム・ドール(グランプリ)、主演女優賞受賞。アウグスト監督は「ペレ」に続いて二度目の受賞となった。製作はラーシュ・ビィエルケスクーグ。エグゼクティヴ・プロデューサーはイングリッド・ダールベリ。撮影は「ペレ」のヨルゲン・ペルソン。音楽はステファン・ニルソンが担当。出演は、ベルイマンの母アンナに、スウェーデンの舞台出身で、アウグスト監督夫人でもあるペルニラ・アウグスト、父ヘンリクに、テレビ出身の人気俳優サミュエル・フレイレルが抜擢された。ベルイマン映画の常連の名優マックス・フォン・シドーが、アンナの父ヨハン役で共演している。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1993年1月15日 |
---|---|
キャスト |
監督:ビレ・アウグスト
出演:サミュエル・フレイレル ペルニラ・アウグスト マックス・フォン・シドー ギタ・ノービィ ビヨルン・シェルマン モナ・マルム レナ・エンドレ レンナット・ユールストレム Elias Ringquist |
配給 | KUZUIエンタープライズ |
制作国 | スウェーデン ドイツ イギリス イタリア フランス デンマーク フィンランド ノルウェー アイスランド(1992) |
上映時間 | 182分 |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「愛の風景(1992)」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。