百年の夢 作品情報
ひゃくねんのゆめ
「百年の夢」の解説
カルパチア出脈に暮らす老人たちを、日常生活とインタヴューを通して描いたドキュメンタリー。72年に完成していながら、チェコスロヴァキア当局により16年間輸出禁止になっていた、88年ニヨン国際映画祭グランプリ受賞作品。ポーランドとチェコスロヴァキアの国境からウクライナを経てルーマニアに至るカルパチア山脈の東側、スロヴァキア共和国のファトラ山地。この痩せた土地で、老人たちは、厳しい自然条件と孤独と戦いながら農業や羊飼いを生業として暮らしている。ある老人は、精緻なからくり人形作りに熱中し、「百年生きてきた」と自称する羊飼いは、第一次大戦で各地をめぐり、数カ国語ができると自慢気に語る。病気のため歩くことができず、20年間漆を使って働いてきた老人は、ついに自分で家を建ててしまう。死ぬ前にようやく村に一員として認められた老婆、めんどりと一緒に暮らし、めんどりに聖書を読んできかせる老人…… 。彼らの愛や家族、夢、労働や人生の意義が語られる。インタヴュアーは脚本・監督のドゥシャン・ハナック。製作はユライ・クラール、撮影はアロイズ・ハヌセック、音楽はG・F・ヘンデル、ヴァクラフ・ハレック、ヨーゼフ・マロヴェッチが担当。日本では1989年に「老人の世界」の邦題で、山形国際ドキュメンタリー映画祭の招待作品として上映された。2022年12月、シアター・イメージフォーラムにてデジタルリマスター版で再公開。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1992年5月23日 |
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キャスト | 監督:ドゥシャン・ハナック |
配給 | パンドラ |
制作国 | チェコスロバキア(1972) |
上映時間 | 71分 |
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