P.N.「緑の梢」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-07-23
自分も南の島ポンフー島で主人公アチンと一緒にご飯を食べている気分になった。
ふんくいのしょうねん
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自分も南の島ポンフー島で主人公アチンと一緒にご飯を食べている気分になった。
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南の島で、喧嘩をしたり、美少女の気を惹こうとしたり、ダラダラとあてもなく過ごしている少年達に憧れる。特に、梅雨寒とはいえ蒸しむしする現在、何となく台湾のポンフー島で主人公アチン少年の家族と一緒にご飯を食べている気分になる。警察沙汰を起こしてしまい、大都市高雄に3人で出てきて工場に勤める。アパートの隣の美少女シャオシンに淡い恋心を抱く。この作品に登場する女子(性)は皆美人で、どうやってオーディションしたのだろう。アロンの姉もハッとする美人。「未入籍」の夫は侯監督自身があのサラサラのストレートヘアをわざわざパーマかけて、麻雀をし、チョイ悪男を演じていて笑った。アチンの父親の回想場面が突然現れ良かった。音楽は暑いのにビバルディの冬。最後にアチンが仲間の品物を叩き売り始める場面、G線上のアリアが流れグッとくるものがあり、泣きたくなった。高雄の市井の人々にも注がれる暖かな眼差しも感じられた。