脱走山脈 作品情報

だっそうさんみゃく

第二次世界大戦の末期。ミュンヘンに近い収容所に捕虜として入れられたブルックス(O・リード)は、動物園で働くことになった。彼の仕事はルーシーというインド象の飼育係り。バカでかく手のかかる仕事だったが、彼は次第にルーシーに愛情をかんじていった。戦争が面白くてたまらないといった同僚のパッキー(M・J・ポラード)が、動物園へ手伝いに来た日、連合軍の爆撃があった。それにまぎれて、パッキーは脱出に成功した。愛象家の園長の命令で、ブルックスはルーシーを列車でオーストリアに運ぶことになったが、ルーシーのための車輌は親衛隊のフォン・ヘラー大佐に挑発され、徒歩で行くことになった。料理人としてブロニア、警備兵としてクルトとウィリーが同行することになった。途中、意地悪のクルトとブルックスは衝突し、クルトを殺してしまった。そこでブルックスはウィリーとブロニアを逃れさせ、彼だけでルーシを連れてスイスへ逃げこむことにした。戦争と追手の目をかすめながら旅は続いた。途中でルーシーは風邪になったので、村の医者に預け、ブルックスはウィリーの家に行ったが、ドイツ軍につかまり、地下牢に監禁された。だが、脱走後パルチザン・ゲリラとなっていたパッキーらによって救出された。さまざまな困難をのりこえ、いよいよ最後の国境検問所に進んだ。そこにはブロニアを連れたヘラー大佐、ゲリラを率いたパッキー、そしてドイツ兵も多勢いた。激しい撃ち合いがはじまった。ブルックスの知恵とルーシーの力で一行は検問所を通過、自由の国スイスに到達した。

「脱走山脈」の解説

トム・ライトのオリジナル・ストーリーをマイケル・ウィナーが共同で検討し、ディック・クレメントとイアン・ラ・フレネがシナリオ化し、「明日に賭ける」のマイケル・ウィナーが製作・監督した戦争裏話。撮影はロバート・ペインター、音楽は名匠フランシス・レイが担当している。出演は「明日に賭ける」のオリヴァー・リード「俺たちに明日はない」のマイケル・J・ポラード、「大列車作戦」のヴォルフガンク・プライス、ヘルムート・ローネルなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督マイケル・ウィナー
原作マイケル・ウィナー トム・ライト
出演オリヴァー・リード マイケル・J・ポラード ヴォルフガンク・プライス ヘルムート・ローネル ペーター・カルステン カリン・バール Eric Jelde Ernst Fritz Furbringer ラルフ・ヴォルター
配給 ユナイト
制作国 イギリス(1968)

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-08

この映画「脱走山脈」は、私の大好きな映画の1本で、第二次世界大戦の最中に、1頭の象を連れてアルプス山脈を越えて行く、一兵士のスリル満点の冒険を描いた作品です。

第二次世界大戦中に、実際にドイツ軍の捕虜生活を送ったイギリス兵トム・ライトのオリジナル・ストーリーを、トムとこの映画の製作者で監督でもあるマイケル・ウィナーが共同で企画して、映画化したと言われています。

そして、マイケル・ウィナー監督がハリウッドに行く前の、イギリス時代に連発した数々の秀作のうちの1本なのです。

第二次世界大戦末期、戦争嫌いのブルックス(オリバー・リード)と、戦争が面白くてたまらず捕虜になっても脱走のチャンスを狙うバッキー(マイケル・J・ポラード)という、二人の連合軍兵士が、ミュンヘン郊外の捕虜収容所に入れられていました。

ブルックスは、収容所内の動物園でルーシーという名の象の飼育係をやらされていましたが、飼育をしていくうちに、次第にルーシーに愛情を感じ始めていました。

最終更新日:2024-06-18 16:00:01

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