アルプスの少女ハイジ(1967) 作品情報
あるぷすのしょうじょはいじ
美しい南アルプスの山々にかこまれた小さな村で、頑固で人づきあいの嫌いな老人のアルル(G・ミッテルマイヤー)と、孫のハイジ(E・M・ジングハンマー)は、のどかな生活を送っていた。ハイジは、お爺さんの育児方法にしたがって、学校や教会へも行かず、親友の山羊飼いのペーターと、山の牧場で楽しい日々をすごしていた。そんなある日、ハイジの叔母で、フランクフルトの大金持ゼーセマン家の家政婦をしているデーテがゼーセマン家の足の悪い一人娘の勉強相手に、ハイジを欲しいと訪ねてきた。お爺さんはむろん大反対だったが、デーテはお爺さんの留守に、ハイジを連れ出した。フランクフルトのゼーセマン邸についたハイジは、車椅子に座ったきりのクララ(M・トルーガー)に紹介された。母親がなく、父も仕事の都合で留守がちで、淋しがっていたクララは、ハイジが来たことを心から喜んだ。こうしてハイジとクララは一緒に勉強したり、遊んだりの毎日がはじまった。が自然の中で育ったハイジは、山や木のない生活は悲しかった。そうして何日かたった。街のはずれにある馬小屋で一頭の仔馬が生まれ、二人はそれをみに出かけた。ハイジは久しぶりに友だちに会ったような気になり、馬舎に入っていった。表にいたクララは、仔馬みたさに背のびしたが窓が高く、みることができなかった。クララは窓の手すりにしがみつくと、車椅子から立った。今まで座ったきりだったクララが立った!その日からハイジはクララを助け、歩かせることに夢中になった。そしてついにクララは、自分の足であるけるようになった。それからしばらくして、ハイジは突然、発熱した。診察を終えた医者は、ハイジには山をみせるのが一番の薬と言い切った。こうしてハイジは、ゼーセマン家の人々の感謝の言葉を背に、お爺さんの好きなパイプを土産に、アルプスに帰った。アルプスもペーターも、そして、お爺さんも、昔のままの暖かさでハイジをまっていたのだった。
「アルプスの少女ハイジ(1967)」の解説
ヨハンナ・スピリの小説を、ミカエル・ハラーが脚色、ヴェルナー・ヤコブスが監督した。撮影はリヒャルト・アングスト、音楽はフランツ・グローテとハンス・リヒターが担当した。出演は、多数の候補の中から選ばれたエバ・マリア・ジングハンマー、ゲルトラウト・ミッテルマイヤー、マーゴット・トルーゲルなど。製作は、カール・シュウェッターとリヒャルト・ドイッチがあたっている。。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ヴェルナー・ヤコブス
原作:ヨハンナ・スピリ 出演:エバ・マリア・ジングハンマー ゲルトラウト・ミッテルマイヤー マーゴット・トルーゲル グスタフ・クヌート |
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配給 | 日本ヘラルド映画 |
制作国 | ドイツ(1967) |
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