危険な恋人 作品情報
きけんなこいびと
ベルナール(J・L・トランティニャン)はフランスの俳優だが、いまロンドンで仕事をしている。ある夜、仕事の関係でナイトクラブの経営者プレスコットの部屋を訪ねると、彼は惨殺されており、傍に魅惑的な娘ジェーン(E・オーリン)が、ふるえていた。そして私は犯人じやない--と叫ぶのだった。彼女はプレスコットが所有している義母マルタの写真を探しにきたのだという。だが写真は見つからず、その部屋になんと殺し屋が現われた。やっと逃げだした二人は帰宅。その夜、二人は結ばれた。そして、ジェーンにすっかり魅了されたベルナールは、彼女と一緒に義母の写真を探してあげることにした。だが、二人のまわりには常にあやしい人影がつきまとう。ジェーンの兄ジェローム(C・コーラー)の所へ行った時も同様。というのは、殺されたプレスコットは麻薬売買のボスで、その秘密のメモを二人に盗まれた--と一味の者が思いこんだためだ。そして、ある時、ジエーンが誘拐された。ジェロームは、犯人に、めぼしをつけた。義母マルタの恋人で自称画商のレリスと彼が雇った小男の殺し屋だ。やっとのことで小男の隠れ家、墓地の裏側の廃墟をつきとめた。行ってみると、ジェーンが全裸に近い姿でサディスティックに縛りあげられている。彼女を助け、レリスのアパートに忍びこんだ。するとレリスは浴槽で殺されている。そして、その傍にジェーンのブレスレットが落ちていた。真犯人はジェーン?ベルナールはサイケ・パーティの会場でジェーンを問いつめた。人気のないベランダに出たジェーンは、いきなりピストルをベルナールに向けた。あっけなく殺されてしまったベルナール。ジェーンは愛情が高まると、相手の男を殺さなければ満足しないという異常性格の悪女だったのである。
「危険な恋人」の解説
セルジオ・ドナーティの小説『地図の墓場』をティント・ブラス、フランチェスコ・ロンゴ、ピエール・レビイの三人が脚色、「革命の河」のティント・ブラスが監督・編集したサスペンス・アクションで随所にサイケ調のパターンが登場し、風俗色も濃厚。撮影は「さすらいのガンマン」のシルヴァーノ・イッポリティ、音楽は「ナポリと女と泥棒たち」のアルマンド・トロバヨーリが担当した。出演は「殺しを呼ぶ卵」のコンビ、ジャン・ルイ・トランティニャンとエバ・オーリン、新人チャールス・コーラーほか。製作はエルマーノ・ドナチとルイジ・カルペンティエリ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ティント・ブラス
原作:セルジオ・ドナーティ 出演:ジャン・ルイ・トランティニャン エバ・オーリン チャールス・コーラー ヴィラ・シレンティ ロベルト・ビサッコ Monique Scoazec Luigi Pellini |
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配給 | 大映第一フィルム |
制作国 | イタリア フランス(1968) |
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