荒野の墓標 作品情報
こうやのぼひょう
カリフォルニアが合衆国に併合された直後、そこに残留したメキシコ人と、新来のアメリカ人との間には争いが絶えなかった。メキシコ人カンポス一族と、アメリカ人マウンターの一族も、土地争いがもとで、対決を続けていた。そして、カンポス家の甥がマウンター家の者に、殺されたのがもとで、両家の間で決闘が行なわれることになった。しかし、カンポス家の卑怯なやり方で、マウンター家の一人息子ジョニー(P・ローレンス)は、つかまってしまったが、やはり、カンポス家に捕まっていたお尋ね者のガンマン、レフトと一緒に逃げだした。これを機会に二人は親友となり、ジョニーは拳銃の使い方などを教わった。復讐を誓った二人は、カンポス家に向う馬車を襲った。そこでジョニーは、同家の一人娘ジュリエッタ(C・カルボ)に出会い、心惹かれるようになった。その夜、カンポス家ではジュリエッタと保安官の婚約披露パーティーが開かれた。この婚約をきらったジュリエッタは、その夜、忍びこんできたジョニーと再会し、二人は愛しあうようになった。しかし、ジョニーに思いをよせていた酒場の女ロザリンドが、嫉妬心から、二人の恋をジュリエッタの兄ロドリゴに告げ口してしまう。驚いたロドリゴはジョニーを殺そうと出向いたが、ジョニーは愛するジュリエッタのため、必死で感情を押えた。するとロドリゴは、一緒にいたレフトを射殺してしまった。親友を殺されたジョニーは思わずロドリゴを射殺。ロドリゴの葬式の日、こっそりと現われたジョニーは、ジュリエッタと翌日一緒に逃げる約束をした。当日、ジュリエッタを待つジョニーの前に、彼女と婚約している保安官が通りかかった。二人は対決し、ジョニーが勝った。この間に、二人の恋人たちは行き違いになり、それぞれ相手の家までむかえに行って、二人ともつかまってしまった。宿敵の両家は、再び戦った。しかし、愛しあう娘と息子たちの姿をみて、初めて両家の人々は、いたずらに憎みあうことの、むなしさを知ったのである。長い間、憎みあっていた両家は、これを機会に和解することになった。
「荒野の墓標」の解説
ブルーノ・バラッティとマリア・デル・カルメル・M・ロマンの脚本を、「にがい米」「恋愛時代」などの脚本に参加したジャンニ・プッチーニが監督したイタリア製西部劇。撮影はマリオ・モントゥオーリ、音楽はジーノ・ペグリが担当した。出演はピーター・ローレンス、クリスティーナ・ガルボの新人コンビ、「情無用のジャンゴ」のピエロ・ルッリほか。製作はフランチェスコ・メルリ。テクニカラー、テクニスコープ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ジャンニ・プッチーニ
出演:ピーター・ローレンス クリスティーナ・ガルボ Maria Quadra Andre Mejuto ピエロ・ルッリ Peter Martell |
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配給 | 東京第一フィルム |
制作国 | イタリア スペイン(1967) |
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