殺しはドルで払え 作品情報
ころしはどるではらえ
カール・クランツと名乗る謎の人物は、かつてヒットラーが大戦中連合国経済攪乱のために造ったという精巧な贋ドル紙幣五十億ドルを世界各地でいっせいに本物と両替えする計画を秘密組織の会合において打明けた。贋ドルの見本と言って部下のひとりがポケットから出した札束はいつの間にか白紙を束ねたものとすりかわっていた。彼の情婦モニク(D・ボシェロ)の仕業だった。クランツは計画を一時中止し、部下に命じてニューヨークに逃げたモニクを追わせた。一方アメリカ造幣局は、贋ドルを一枚一枚両替えして廻るモニクの行動を怪しみCIAの新人ボブ・ディクソン(S・フォーサイス)を真相解明にあたらせた。彼は張り切ってモニクの尾行をはじめたが、同じく彼女を追う秘密組織の男のために、危機一髪の状況に終始立たされていた。カサブランカに飛んだボブは突然イギリス諜報特務員と称するアレックス・キース(ジャック・アリー)の訪問を受けた。ボブに協力せよとの命令で来たというのであった。ふたりはモニクが踊り子として出演していたキャバレーをつきとめ、見おぼえのある男を見つけ格闘となった。しかしアレックスが彼を射殺してしまったため手がかりは失われた。追跡の手をのばすボブは逆にギャングにつかまり、危地に陥ったがアレックスに助けられた。そんな時モニクが急死した。彼女が死の直前に洩らした言葉を頼りに、アルプスに飛んだボブはマッターホルンの麓でアレックスと意外な再会をとげた。さて単身ヘリコプターで山腹へ乗りつけたボブは、贋ドル紙幣の山の前に立つ、陰謀団の首領クランツと対決した。そしてクランツの顔の下からアレックスの顔が現われた。しかしボブはとうの昔にそれを見破っていた。突然爆音がしてCIAの女性駐在員のセスナ機が急降下し、ボブを救った。空中戦の後、アレックス一味は、五十億の贋ドルと共に自爆するのだった。
「殺しはドルで払え」の解説
ジュリアン・ベリーの脚本を新鋭のJ・リー・ドーナンが監督したアクションもの。撮影はフロリアーノ・トレンケル、音楽は「野獣ども地獄へ行け」のカルロ・サヴィーナが担当。出演はスティーブン・フォーサイス、ドミニク・ボシェロ、クリスティーナ・ガヨーニほか。製作はミーノ・ロイ、ルチアーノ・マルティーノ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:J・リー・ドーナン
出演:スティーブン・フォーサイス ドミニク・ボシェロ ジャック・アリー クリスティーナ・ガヨーニ ミツコ |
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配給 | 日本ヘラルド映画 |
制作国 | イタリア(1966) |
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