国境は燃えている 感想・レビュー 2件

こっきょうはもえている

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P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-07-23

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

バレリオ・ズルリーニ監督は、イタリア人の立場から、イタリア人が侵略した国で何をしたかを描くのは、辛いことだったと思う。
そして、その気持ちは痛いほど、画面の中に刻まれている。

国境の町が燃え盛り、イタリア兵は暴虐を振るう。
エフティキアは、パルチザンに参加するために去っていった。
マルチーノ中尉は、自分と銃火を交えるかもしれない彼女を、複雑な気持ちで見送るのだった---------。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-07-23

1940年10月28日、イタリアはギリシャに侵攻し、蹂躙した。
ジュリアーノ・ジェンマと並ぶ、マカロニ・ウエスタンのスターだった、トーマス・ミリアン扮するイタリア軍のマルチーノ中尉は、戦火の中を12人のギリシャ人慰安婦を国境へ運ぶ任務を与えられた。

その慰安婦の一人に、「太陽がいっぱい」で私を虜にしたマリー・ラフォレ扮する、憂い顔の美しいエフティキアがいた。

バレリオ・ズルリーニ監督は、トラックに乗った女たちや、それに同乗するイタリア軍の将校たちをとらえながら、戦争の勝者と敗者をじっくりと見つめていった。

最終更新日:2024-08-02 16:00:02

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