オセロ(1955) 作品情報
おせろ
ヴエニスの将軍でムーア人のオセロ(セルゲイ・ボンダルチュク)は、元老院議官ブラバンショウ(E・チェチェーリン)の娘デズデモウナ(イリーナ・スコブツェワ)と結婚。老ブラバンショウは愛する娘が黒人将軍に奪われたと立腹する。オセロは彼の非難に、ヴェニス大公の前で申し開きをした後トルコ艦隊進軍中のサイプラスへ愛し合うデズデモウナに別れを告げ出発。オセロの部下で旗手のイアーゴ(アンドレイ・ポポフ)は、若手のキャシオ(V・ソシャリスキイ)が自分をさしおき、副官になったことを根に持ち、オセロとキャシオを陥し入れる陰謀をめぐらし始める。彼はデズデモウナに失恋した金持ちのヴェニス人ロダリーゴ(E・ウェスニック)を軍人に仕立て、デズデモウナや妻のエミリア(アントニーナ・マクシーモヴァ)とキプロスへ。すでにトルコ艦隊は全滅。妻に再会したオセロは幸福だが、イアーゴは計画にとりかかり、まずロダリーゴとキャシオをそそのかし夜間決闘。キャシオはオセロの前任者モンターノに重傷を負わせ、罷免される。副官となったイアーゴはキャシオに、寛大なデズデモウナに取入れと説く。彼女はオセロにとりなすが、一方イアーゴはデズデモウナとキャシオの密通をオセロに囁く。イアーゴは何も知らぬ妻の助けで、オセロが妻に贈った記念のハンカチを手に入れ、キャシオの部屋に。信じやすいオセロは怒りと苦しみの末、デズデモウナを絞殺。イアーゴは悪事の証人ロダリーゴを刺殺。だがデズデモウナの死体に驚くエミリアは夫の仕業を悟り、イアーゴを難詰の末、彼に刺殺される。総てを知ったオセロはデズデモウナの屍の傍で我が胸を刺し、果てる。二人の遺体はヴェニスへ向けて出帆。そのマストにはイアーゴが縛りつけられていた。
「オセロ(1955)」の解説
バレー映画「ロメオとジュリエット物語」につぐシェイクスピア四大悲劇の映画化。本年度カンヌ国際映画祭・監督賞を受賞している。脚本・監督はセルゲイ・ユトケヴィチ、撮影はE・アンドリカニス、作曲はアラム・ハチャトゥリアン。出演はオセロにセルゲイ・ボンダルチュク、デズデモウナにイリーナ・スコブツェワ、他にイアーゴのアンドレイ・ポポフ、キャシオのV・ソシャリスキイなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:セルゲイ・ユトケヴィチ
出演:セルゲイ・ボンダルチュク イリーナ・スコブツェワ アンドレイ・ポポフ E・チェチェーリン V・ソシャリスキイ E・ウェスニック アントニーナ・マクシーモヴァ ミハイル・トロヤノフキー A. Kelberer P. Brilling |
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配給 | ソ連映画輸出協会=国際映画=独立映画センター |
制作国 | ソ連(1955) |
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