沈黙の世界 作品情報
ちんもくのせかい
何百というイルカの大群、沈没した難破船の探検、毎晩燈火に眼がくらんで船の甲板に飛び込んで来るトビウオ、船のスクリューにぶつかって血まみれになったマッコウ鯨を襲うサメの群、世界に二つしかないゾウガメの島、アオウミガメの産卵、友達となったコクテンハタなど興味深いシーンがつづく。
「沈黙の世界」の解説
1965年カンヌ映画祭でグラン・プリを獲得した、テクニカラー色彩による長篇記録映画である。この作品の監督ジャック・イヴ・クーストーはフランスの海軍大佐だが深海の魅力にとりつかれ1942年、工学技師エミール・ガニヤンの協力でアクアラング(潜水肺)を発明。海中の短篇映画にも手を染め、「漂流物」、「潜水手帖」の二作でそれぞれカンヌ映画祭の賞を得ている。彼の作品では前に「魚の散歩」が我国に紹介されたが、長篇ではこの作が初めて。製作に当り、クーストー他14名の一行はカリプソ号に乗り地中海、紅海、印度洋、ペルシャ湾と航海を続け、撮影フィルムは延12000米。75米の深さまで撮影するのに成功している。監督はクーストーとルイ・マルの共同、撮影はエドモン・セシャン、水中撮影はクーストー、マル、フレデリック・デュマ、アルベエル・ファルコの協力。音楽はイヴ・ボードリエ。日本語版解説はNHKの河原武雄アナ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト | 監督:ジャック・イヴ・クーストー ルイ・マル |
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配給 | 東和 |
制作国 | フランス(1956) |
上映時間 | 85分 |
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