怒りと響きの戦場 作品情報
いかりとひびきのせんじょう
一九四一年、独ソ戦争。赤軍の上級政治指導で、新聞記者のシンツォフ(キリール・ラヴロフ)は愛妻をモスクワに残したまま、戦線におもむいた。だが劣勢の赤軍にあり、所属部を見失ったシンツォフは戦場を放浪した。そしてある日、彼はソビエト軍の飛行機が射ち落されるのを目撃した。二人のパイロットが落下傘で下りて来たが、その一人が救いに駆けつけたシンツォフ達を独軍と間違え、射撃してきた。シンツォフはその一弾をうけた。後退しながらも、赤軍は戦闘意欲を失ってはいなかった。セルピーリン(アナトリー・パパーノフ)将軍の連隊もそうだった。取材が目的のシンツォフは、希望して将軍の部隊に編入、戦場にとどまった。セルピーリン連隊の守備地は、独軍の攻勢によって退却を余儀なくされた。その途中、師団長は死に、セルピーリンが後任に任命された。新しい編成部隊で、シンツォフは兵士のゾロタレフや従軍女医ターニャ(リュドミラ・クルイロワ)と知りあった。彼等は、すぐそばを強力な独軍の戦車部隊が走っているのを知らなかった。機銃掃射によって、兵士達はバタバタと死んでいった。シンツォフとゾロタレフと負傷したターニャは森林づたいに逃げのび、樵夫の小屋に辿りついたがそこでも急襲をうけ女医を置きざりにして逃げねばならなくなった。途中、砲弾をうけたシンツォフが味方の所に辿り着いたとき、彼は身分証明書も党員手帳も紛失してしまっていた。特務部は彼をスパイ扱いにした。彼は皆に裏切られた。モスクワに帰ったシンツォフは、地区委員会に復帰の運動をし、政治委員のマリーニンが彼を覚えていて、彼は復帰に成功した。その頃、赤軍も反攻をはじめ、進撃する部隊の中にシンツォフはなつかしいセルピーリン将軍の姿を見つけたのだった。
「怒りと響きの戦場」の解説
コンスタンチン・シーモノフの「生者と死者」をアレクサンドル・ストルペルが脚色・演出した戦争ドラマ。撮影はニコライ・オロノフスキーが担当した。出演は、キリール・ラヴロフ、アナトリー・パパーノフ、アレクセイ・グラズィリン、ボリス・チルコフほか。製作は「戦場」のモスフィルム。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:アレクサンドル・ストルペル
原作:コンスタンチン・シーモノフ 出演:キリール・ラヴロフ アナトリー・パパーノフ アレクセイ・グラズィリン ボリス・チルコフ Yury Dubrovin オレーグ・エフレモフ リュドミラ・クルイロワ |
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配給 | ヘラルド |
制作国 | ソ連(1963) |
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