黒い鮫 作品情報
くろいさめ
テームズ河では水中銛を使った殺人事件が頻々と起っていた。ロンドン警視庁はその殺人犯を「黒い鮫」と呼び、その正体をあばくため、必死にその姿を追っていた。ある日宝石商の守衛が水中銛で射殺され、宝石が盗まれた。ロンドン警視庁は水上署から腕ききの警部ウェード(ヨアヒム・フックスベルガー)に応援を求めた。ウェードの捜査は進み、テームズ河畔のバー“メッカ”を根城とする密輸組織がからんでいることが解った。そして“メッカ”に出入する船長ブラウンの乗る貨物船「トロヤの紋章」号が“黒い鮫”の盗んだ品を外国へ運ぶ“密輸船”だった。ウェード警部はさらに内偵を進めるうちに「トロヤの紋章」号の船内から、黒い鮫とバー“メッカ”のマダム、オークス(エリザベート・フリッケンシルト)の関係を示す、警察医コリンズ(リヒャルト・ミュンヒ)の報告書を発見した。そして、その夜ウェード警部の動きを察知した黒い鮫は、証拠を消すために弁護士の事務所を襲ったが、待ちかまえていた刑事に逮捕された。黒い鮫の正体は以外にも“メッカ”のマダム、ネリーの情夫レーンだったかにみえた。しかし連行する途中、水中銛がレーンの背中につきささった。本物の黒い鮫は警察の追及をのがれて地下道からテームズ河に消えた。それから数日、ウェード警部は“メッカ”に黒い鮫が現れるのを確信し、警官隊を指揮して“メッカ”に乗りこんだ。しかい黒い鮫はウェード警部の手をのがれて水中に消えた。しかし黒い鮫が残していった着がえの洋服のネームには、コリンズの名があった。警察医の一室にコリンズを逮捕に行ったウェードは、そこにすでに、こときれたコリンズの姿を発見した。
「黒い鮫」の解説
エドガー・ウォーレスの同名小説を「教室を出たら大人」のハラルト・G・ペターソンとトリグブ・ラールセンが共同で脚色、「教室を出たら大人」のアルフレッド・フォーラーが演出した推理ドラマ。撮影はカール・レーブ、音楽はマルティン・ベッチャーが担当した。製作はフリッツ・クロッチェ。出演は「〇八/一五」のヨアヒム・フックスベルガー、ブリギッテ・グロートゥム、「青い波紋」のエリザベート・フリッケンシルト、リヒャルト・ミュンヒ、エディ・アーレントなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:アルフレッド・フォーラー
原作:エドガー・ウォーレス 出演:ヨアヒム・フックスベルガー ブリギッテ・グロートゥム リヒャルト・ミュンヒ エリザベート・フリッケンシルト エディ・アーレント クラウス・キンスキー Jan Hendriks ハインツ・エンゲルマン |
---|---|
配給 | 東京第一フィルム |
制作国 | ドイツ(1963) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「黒い鮫」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。