P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-18
豊島区の東京建物Brillia HALLにて前進座歌舞伎上演で十八番の鳴神などを観る機会が有って,其のダイナミックなスタイルと共に本篇のセルゲイ・ミハイロヴィチ・エイゼンシュテイン監督も来日の際,歌舞伎観賞で啓発された事が在ったんだなあと想った。社会諷刺はスターリンの激怒をかって良心的な作品は受難の道を歩むのだがー
いわんらいてい
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豊島区の東京建物Brillia HALLにて前進座歌舞伎上演で十八番の鳴神などを観る機会が有って,其のダイナミックなスタイルと共に本篇のセルゲイ・ミハイロヴィチ・エイゼンシュテイン監督も来日の際,歌舞伎観賞で啓発された事が在ったんだなあと想った。社会諷刺はスターリンの激怒をかって良心的な作品は受難の道を歩むのだがー
早稲田松竹cinema classicのエイゼンシュテイン監督生誕120年,没後70年記念上映で本編第1,2部を観賞…。恐らく黒澤明監督のカラー作品「影武者」「乱」等の歴史絵巻大作に大きな影響力の在った映画に相違有るまい、日本の古典芸能の歌舞伎,人形浄瑠璃,能舞台の如き様式美,独自のモンタージュで切り返した様だー。シェークスピア悲劇見たいな格調の高さを持った未完の三部作、遺作何だ!カラー部分も鮮烈で
人形影絵芝居の様な光と影の印影深いスタイルで演出したエイゼンシュテイン監督の新境地が伺える傑作三部作。歌舞伎の隈取り、所作にもインスパイアされたと言う点では、詩人ジャン・コクトーの撮った<美女と野獣>とも通じ会う一面があるのかも知れない…。厳しいスターリン体制の検閲制度下での困難な中、其の独裁者への諷刺とユーモラスを一際放つ作品群♪