野いちご 感想・レビュー 4件

のいちご

総合評価5点、「野いちご」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-23

この映画「野いちご」は、1958年度ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作で、ひとりの老人がたどる、幻想的な旅を描いたこの作品は、自分の死を暗示する夢にうなされる主人公を通して、"死"に取り憑かれた男の絶望と不安を描き出してみせる。

過去と現在が交錯し、母への回想、裏切った妻への愛と憎しみ、そして生と死への恐怖が、力強い映像で語られる、イングマール・ベルイマン監督の映画史に残る秀作だ。

不気味な老人の妄想と対照的な、息をのむ自然の景観の美しさが、神の国ではない、この地上にこそ"永遠の生命"が躍動していることを暗示している。

タイトルの「野いちご」には、そんな意味も託されているのだ。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-09-01

本篇出演のビビ・アンデルセンがノルウェーの医師役のスティーブ・マックイーンの妻を演じたのが社会派映画の傑作〈民衆の敵〉1978だった。元に為ったのはヘンリック・イプセンの戯曲らしい骨太なヒューマンドラマ!最近渋谷で舞台上演もされた

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-06-06

先頃、NHK プレミアムシネマでポール-ニューマン主演の<左ききの拳銃>を視ていたらメキシコのシーンで写真家エマヌエル-ブラボのモノクロームの写真を思い出した…。本編冒頭のシュールな時計、顔の無い男、暴走馬車等もシュールなブラボ写真の世界と重なり合う!恰もブラボのスチール写真が動き出した様な印象を残した。アンチ-エイジングが喧伝される風潮の中で老いる事の夢の如き世界も其処には在った。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-03-08

白昼夢のシーンが有名。針の無い時計や顔の無い紳士、馬車の車輪の暴走…。ベルイマン監督の恩師が老教授役で想い出を辿りながら授章式典へと向かうロードムービー♪見事なカメラでモノクロームが美しい!

最終更新日:2024-11-06 17:05:40

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