特命決死隊 作品情報
とくめいけっしたい
第二次世界大戦が終りかけた頃、ドイツのカールスブランにある捕虜収容所では、イタリー、ロシア、ユーゴ、ポーランドなど各国の捕虜数百名が残酷な扱いを受けていた。脱走した捕虜は軍用犬で追跡され、つかまった者は全員が整列する前で絞首刑にされた。この収容所にユーゴ兵ステファン(ステヴォ・ジゴン)とルシアン(ロイゼ・ローズマン)の二人も収容されていた。ある日のこと、二人の捕虜が脱走したが、その内の一人だけが成功したのを見たルシアンは、脱走が不可能でないと知り秘かに脱走を計画した。そんな折、この町に連合軍の爆撃が加えられた。そしてルシアンとステファンの二人は、退役将軍の邸に落ちた不発弾の処理を命じられた。ここへ来てみて二人は驚いた。酒、煙草、食物なんでもある。浴室では熱い湯さえ出て来た。有頂天になる二人、その時突然若い女が姿を現した。この邸の女中のフランス娘リゼット(ミラ・ニコリッチ)だ。彼女もフランスに帰りたいというので、三人は脱走を決意した。地下室にもぐった後不発弾を破裂させ、死んだと見せかけて逃げようというのだ。だが、彼等が導火線に点火した時見張りのドイツ兵がやって来た。今見つかったら何もかも終りだ。ルシアンは見張の一人から銃をうばいステファンにつきつけ、地下室へ退避するよう命令した。ステファンは止むなくリゼットをつれて地下室へ急いだ。ルシアンは、もう一人の兵ミートケと必死に闘った。その最中大音響と共に全てが吹きとんだ。地下室にひそむステファンたち。ルシアンの犠牲によって助かったステファンとリゼットは、リゼットの知合いの家にかくまわれた。彼等が連合軍に救い出される日も遠くないだろう。
「特命決死隊」の解説
第二次大戦に参加し、実際にナチの収容所にいたこともあるヴィトミル・ズパンの脚本に基き、イゴール・プレトナーが演出した戦争映画。撮影はエドワルド・ボグダニック、音楽はボヤン・アダミッチが担当。出演者は、ステヴォ・ジゴン、ロイゼ・ローズマン、ミラ・ニコリッチ、ミラン・ヴノビックなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:イゴール・プレトナー
出演:ステヴォ・ジゴン ロイゼ・ローズマン ミラ・ニコリッチ ミラン・ヴノビック Boris Kralj |
---|---|
配給 | 大映 |
制作国 | ユーゴスラビア(1959) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「特命決死隊」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。