蛮族の逆襲 作品情報
ばんぞくのぎゃくしゅう
十二世紀、アジアからの大遠征軍は着々と西方への地歩を固めていった。覇者カーンは抜群の武勇を示したチャーカス族の若き首長イワン(エド・フューリー)に新しく領土に加えた肥沃の地スサドルを与えた。カーンに不満をもちイワンを敵対視するキルシアン族の首長アモクは、イワンへの褒賞をねたみ、その陣営へ夜襲をかけた。イワンは亡父の腹心チュライの防戦で助かったが、両族の不和を案じたカーンはイワンとアモクを戦わせ“神に見離された”どちらかを死なせることで戦線の統一をはかろうとした。決闘の場--アモクの卑劣な手でイワンは全身に火傷を負った。が、親友キールと、今はアモクの奴隷にされているスサドルの旧領主の娘タマーラ(エレーン・スチュアート)の助けで南方の山岳地帯に落ちのびた。しかしアモクは混乱に乗じてカーンを暗殺、その娘スアニを妻にしようとした。が、キールを愛するスアニは承知しない。三カ月がすぎた。アモクの探索をよそにイワンは、顔に傷痕を残しながらも回復、山地諸民族の信望を集め、その首長となった。タマーラとも愛し合う平和な生活が訪れた。そこヘアモクが襲ってきた。イワンは機先を制して撃って出たが、背後を襲われたタマーラが拐われた。後を追ったイワンはタマーラを発見したが、彼女はイワンの子を身ごもっていることを告げ絶命した。イワンは全軍を率いアモクの城塞になだれこみ宿敵アモクを倒した。が、彼も背後から矢を受けた。かけつけたキールに、イワンは東方諸民族の統一をゆだねると遺言し息たえた。
「蛮族の逆襲」の解説
エミモ・サルヴィのオリジナル・ストーリーをプリモ・ツェリオが監督したスペクタクル史劇。ジンギスカン東方大遠征の余話ともいうべき物語である。シナリオを担当したのはセルジオ・レオーネ、ジュゼッペ・タファレル、サバティーノ・チウフィーニ、アンブロジオ・モルテーニ、ロベルト・ナタール、エミモ・サルヴィ、プリモ・ツェリオの七人。撮影はアダルベルト・アルベルティーニ。音楽を受けもったのはカルロ・イノセンツィ。出演するのは「アマゾンの女王」のエド・フューリー、エレーン・スチュアートなど。イーストマンカラー・トータルスコープ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:プリモ・ツェリオ
原作:エミモ・サルヴィ 出演:エド・フューリー エレーン・スチュアート ロルダーノ・ルピ フリオ・メニコーニ Gabriele Antonini パオラ・バルバラ |
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配給 | 松竹セレクト |
制作国 | イタリア(1961) |
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