並木道 作品情報
なみきみち
パリのモンマルトル--ジョルジュ(ジャン・ピエール・レオー)はアパートの屋根裏部屋に住んでいた。彼の父は表通りでカフェを経営し、ジョルジュは継母との折合いが悪く、家を出て気楽な一人暮しを楽しんでいた。アパートにはいろいろな人が住んでいた。キャバレーのストリッパー・ジェニー(マガリ・ノエル)は彼の憧れの的だった。ほかに絵描きのピトル(ジャック・デュビー)、得体の知れぬ男ロザンタル、ジョルジュがいつも食事のことで世話になっているイタリア人の娘マリエッタ(モニーク・ブリエンヌ)など。ある日、ジョルジュは父の店で元ボクサーのディッキー(ピエール・モンディ)と知りあい、落ちぶれた境遇に同情して自分の部屋に泊めてやった。そこで、ジョルジュはつい口をすべらしジェニーを自分の情婦だといってしまった。ある日、バーでジェニーとディッキーは知りあった。二人は意気投合し、彼は彼女の部屋に同居することになった。これをみつけたジョルジュは何故か部屋にとじこもってしまった。彼は謝まるディッキーに喧嘩をしかけた。が、かなうはずはなかった。マリエッタはジョルジュをなぐさめた。やがて二人は愛しあうようになり、日曜日にはデイトする約束をした。しかし、遊ぶ金がなかなか出来なかった。ジョルジュはその日の午後、訪ねてきたマリエッタに居留守をつかった。思いあまった彼は父の店から金を盗み、マリエッタの後を追った。彼女は男と一緒だった。二人は抱きあった。落タンしたジョルジュはヤケクソになって、アパートの屋根にのぼった。そこのネオンを片っ端からたたき壊した。驚いて人々がかけつけた。裏切ったマリエッタを罵りながら身を投げようとしたジョルジュを、ロザンタルが引きもどした。なおも暴れるジョルジュを、数人がかりで取り押さえたところに父がかけつけた。父は意地悪な継母ときっぱり縁を切ったといった。父とジョルジュの顔には笑みが浮んだ。二人を取りまく仲間からも明るい笑い声が起った。ジョルジュ親子に訪れた水入らずの生活を祝福するかのように--。
「並木道」の解説
「自殺への契約書」のジュリアン・デュヴィヴィエが監督した、思春期の少年の目を通してパリの庶民を描いたドラマ。ロベール・サバチエの原作をデュヴィヴィエとルネ・バルジャヴェルが共同で脚色した。撮影は「ナポレオーン」のロジェ・ドルモワ、音楽をジャン・ヤトヴが担当。出演は「大人は判ってくれない」のジャン・ピエール・レオー、「甘い生活」のマガリ・ノエル、「艶ほくろ」のピエール・モンディ、ジャック・デュビーら。製作リュシアン・ビアール。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
原作:ロベール・サバチエ 出演:ジャン・ピエール・レオ モニーク・ブリエンヌ マガリ・ノエル ピエール・モンディ ジャック・デュビー ロベール・ピザーニ |
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配給 | 東映=映配 |
制作国 | フランス(1960) |
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