秘境の裸族 マンダラ 作品情報
ひきょうのらぞくまんだら
ルネ・ガルディら一行四人はパリを出発した。二十四時間でカメルーンのマンダラ山系のサッタラ谷につく。北カメルーンのマウロアまで二度、飛行機を乗り継ぎ、そこからはジープできた。彼らは歴史から隔絶されたマタカム族の原始生活をくわしく記録することができた。--住居は城塞のようだ。内部は迷路のようで、各棟はつながっている。彼らは幸せにのんびり暮している。--衣服とはなに?彼らは生れたままの姿で生活している。食事はとうもろこしの粉の粥。肉は食べない。山羊や牛の糞で作った塩で味つけをする。--呪術が彼らを支配している。不幸が家に入った時、鍛冶屋が世話をする呪術師なのだ。彼らは医者と葬儀屋も司っている。--生れてくる子供に名をつけるのは我々と同じだ。名には明確な意味がある。子は屋外の野原で生まれる。産婆は鍛冶屋の妻君がつとめる。母親たちは赤ん坊たちに奇妙な水浴や体操をさせるのに夢中だ。--呪術の紹介。収穫の時期を鍛冶屋はザルとカニとを用いて教える。また中耳炎を患った男は、鍛冶屋から、病いを大きい岩の小さな穴に小石で移してもらう。--死人が出ると鍛冶屋は灰を体にかけ、死体を山羊皮に包んで墓地まで肩車にのせていく。--では、結婚のシステムは?男が自分の気に入った娘の家へ行き、まず娘の承諾を得る必要がある。人さし指をつかませたら、承知の意だ。仲人とともに彼女を連れ帰り、父親に見せる。父が許せば、二人はその家で一緒にくらす。が、二人っきりにはまだなれない。六日後、彼女が実家に帰ったあと、その両親に交渉し、さらに双方の両親が男を中に交渉した上で、やっと結婚成立。が、まだ、二人っきりはおあずけだ。一月後、男が働き手だと彼女の両親が認めた時、やれやれ家へ彼女を連れ帰れるのだ。だが、二人っきりは、まだまだ!六日六晩、花嫁は屋内で、花婿は屋外で、暮したのち、ようやく二人は結ばれるのだ。
「秘境の裸族 マンダラ」の解説
アフリカ、カメルーンのマンダラ火山系のサッタラ谷に住むマタカム族の生活の記録映画。スイスの紀行作家ルネ・ガルディが製作指揮し、シャルル・ツビンデンが監督・撮影を担当した。撮影助手はフリッツ・メーダー、録音はローラント・ケラ。ナレーターはアミド・ホフマン。現地撮影は半年ほどかかった。一九六〇年ベルリン映画祭で受賞。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト | 監督:シャルル・ツビンデン |
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配給 | 東和 |
制作国 | スイス(1960) |
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