欲情に掟はない 作品情報
よくじょうにおきてはない
ベルギーの港町アントワープで、十七歳の少年ビクトル(サミー・フレー)は姉のジョゼット(ジュリエット・メニエル)とふたりで安アパートに住んでいた。環境が彼を港の近くの安酒場を根城にする不良グループに押しやった。冷酷な首領タレッタ(フィリップ・クレー)は絶対服従を強いた。ある日、ビクトルはドジをふんだ。意気揚々と持ち帰った獲物の財布が空っぽだったのだ。タレッタは制裁としてビクトルのペットの小猿プリンスを殺そうとした。ビクトルはナイフで立ち向った。ぶつかり合って倒れた。立ち上ったのはビクトルだった。--夜、仲間のベルナールとふたりでタレッタの死体を港に捨てに行くつもりで、車に乗った。が、二人とも運転できなかった。弟のあとをつけてきたジョゼットが運転を引受けた。彼女は恋人のミシェルから運転を習っていた。死体遺棄はうまくいった。--グループは散り散りになった。ビクトルもミシェルの世話で就職が決った。姉弟は明るさを取戻した。そんな時、ジョゼットは街角で男から死体の話をしかけられた。死体の運搬を見られたのだ。リノというその男(フォルコ・ルリ)は彼女をホテルにさそった。ジョゼットは仕方なく従った。破滅と引きかえの、悪夢のような時が過ぎた。--話をきいたミシェルとビクトルは決心した。男の口を永遠に封じるほかはない。二度目の逢い引きを男が指定してきた。ジョゼットは男をアパートにつれ帰った。待ち構えたミシェルとビクトルの攻撃にリノはひとたまりもなくノビた。ミシェルらはその体を地下室のボイラーに運んだ。燃えさかる火の前で、死んだはずのリノが起き上った。気絶していただけなのだ。逃げた。追った。曲り角で、トラックが飛びだしてきた。リノの身体がその下にのまれた。三人は急停車したトラックの横を、肩をよせ合って通り過ぎた。
「欲情に掟はない」の解説
ブノワ・ベッケルの小説をB・エスノウスキーが脚色し、ベルナール・ローランが監督したアクションもの。撮影はピエール・プティ、音楽はジャン・ルチア。主題歌の作曲・歌はシャルル・アズナヴール。出演は「やるか、くたばるか」のジュリエット・メニエル、「危険な遊び」のサミー・フレー、「悪党ども」のフィリップ・クレー、「戦争 はだかの兵隊」のフォルコ・ルリら。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ベルナール・ローラン
原作:ブノワ・ベッケル 出演:ジュリエット・メニエル サミー・フレー フィリップ・クレー フォルコ・ルリ クロード・ティトル Georgette Anys Michel Dumoulin |
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配給 | 東和 |
制作国 | フランス(1959) |
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