P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-06-18
部屋の壁にピカソの絵のポスターがシンボリックに貼ってある。山田宏一著ゴダール・映画誌を紐解くとゴダール追悼文が冒頭に在って,絵画に置ける革命をピカソが為したのに擬えて本篇は映画の画期だったことが標されて居る。低予算,即興,NG無し,ジャンプカット・つなぎ間違いなど
かってにしやがれ
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部屋の壁にピカソの絵のポスターがシンボリックに貼ってある。山田宏一著ゴダール・映画誌を紐解くとゴダール追悼文が冒頭に在って,絵画に置ける革命をピカソが為したのに擬えて本篇は映画の画期だったことが標されて居る。低予算,即興,NG無し,ジャンプカット・つなぎ間違いなど
🪽1965年に刊行された立木義浩写真集舌出し天使を開くとウイリアム・クラインのストレート写真さながらのポエジックなショットと共に本篇の様なアナーキなヌーベルバーグの同時代の息吹が犇犇と感じらる
本篇ヒロインのジーン・セバーグがデビット・ジャンセンと共演した西部劇が【西部劇番外地(]1970。ヒロインのセバーグ美し
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
ジャン=リュック・ゴダール監督追悼番組としてスター・チャンネルで放映されたアバンギャルドな映画〈気狂いピエロ〉を視聴していて本篇モチーフとの共通性を想う。フランソワ・トリュフォー原案の本作品の志向が5月革命,ベトナム反戦運動等を経てより尖鋭化したポリシーとしてポップな色調を帯びるのだけれど
クリステイン・スチュアートが,謎の死を遂げたセバーグ役のmystery映画〈セバーグ~素顔の彼女〉を視聴。本篇ラストの彼女の唇のアップシーンも再現される。人権活動家としてFBIにマークされたヒロインの姿と本篇で一躍ヌーベルヴァーグのアイコンと為った瞬間も映し出され
マーシャル・セザールのjazzな音楽も魅力な本篇…。昔いた映画サークルにもジャン・ポール・ベルモント風な同窓生がいたのを想い浮かべた
F・トリュフォー原案の本篇を観てるとロベルト・ロッセリーニ監督の名篇〈無防備都市〉のネオ・レアリズモのタッチが想い浮かぶ。途中ジャン・ピエール・メルヴィル監督がinterviewに応える空港のドキュメントを挟んで「最低!」「不老不死で死にたい」と云う謎の言葉を放つ。此の辺りはアンチ・ヒーローの顛末への伏線にも為って居る見たい何だ
ジーン・セバーグの顔をオーギュスト・ルノワールの少女の絵画のポスターと見比べるシーン等…映像の深度,絵画的な奥行き,人物の顔の大接写での造形性に拘った監督ジャン・リュック・ゴダールのstyleが!
ヌーベルバーグ特集の映画「大人は判ってくれない」では監督のトリュフォー自身が遊園地場の回転装置の中に主人公の少年と共に乗っているワン・シーンが在った…。本当にヌーベルバーグ世代の監督は若いんだ!本篇の原案も彼が関与したけど,本篇カメラマンも「大人は…」同様,映像の騎手アンリ・ドカエ,其のシャープな画面も特色だった
だから本編のアメリカンなジーン・セバーグ嬢のセシル・カットに当時,魅せられて高校の部活の映研時代の憧れのidolは髪の毛のshortな同窓生だった…🎵ダコタ・ファニング主演の「17歳のエンデイング・ノート」のヒロインも抗ガン治療でshortなボサボサ頭がsexyだったけれど
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改めて本編を観て想うに、フランソワ・トリフォー監督が後に撮るウイリアム・アイリッシュ(コーネル・ウイッチ)原作のmysteryの映画化作品「暗くなるまでこの恋を」で描かれたジャン・ポール・ベルモンドとの共通性だった…。本編では若い亜米利加女役のセシル・セバーグ演じるファム・ファタールに振り廻されて仕舞ってー。衝撃的で伝説のラストシーン「最低って一体何の事」と嘯くclose up、モノクロームなノワール調のカメラワークもjazzな調べも何とも新鮮だった!🎼🕶️🔫⚙️
ジーン・セバーグのボーイッシュなセシルカット、ジャ・ンポール・ベルモンドとのいいコンビネーション!トリュフォー監督原案とゴダール監督との息のあった映画!新聞の三面記事にインスパイアされたヌーベルバーグの金字塔♪