V1号作戦 作品情報
ぶいいちごうさくせん
1942年、ドイツ軍占領下のポーランド・ワルシャワ。教師ステファン(マイケル・レニー)は妻ゾフィア(パトリシア・メディナ)と別れて、強制労働に狩出された。友人で地下組織の指導者スタインスローは、彼に秘密文通で情報を知らせるように指示した。ステファンは機械技師タデクと、バルト海の秘密基地に送られた。そこで二人は小型のロケットを目撃し、本部に情報を送った。イギリスから新兵器に関する詳しい情報を要求して来た。タデクは事務所で働く地下組織の同志アンナ(ミリー・ヴィターレ)と親しくなり、新兵器に関する会議がピーネムンデで開かれることを彼女から知らされた。会議の当日、イギリス空軍はピーネムンデを大空襲した。ために集った多数の科学者が死に、ロケットによるロンドン攻撃は半年も延期せねばならなくなった。ステファンたちは混乱に乗じて逃走した。家に帰ったステファンは妻やタデクらとV1号の写真や資料を集めてはイギリスに送った。イギリスではV1号の実物そっくりを手に入れてくれといってきた。輸送中の軍用トラックを襲撃したが失敗し、アンナは敵に捕えられて死んだ。が、奇蹟が起った。ある日、V1号が畑に墜落し、爆破せずに残った。ステファンらはさっそくこれを河の中に隠し、イギリスに通報した。夜間に乗じ、イギリス軍は輸送機をさしむけた。数百人の人びとの協力で、ドイツ軍の攻撃を巧みに逃れ、V1号は見事にロンドンに送られた。一九四四年、ロンドンに初のV1号が襲って来た。が、ステファンらの活躍で、イギリス軍は万全の準備を整えていたので、予期した成果はあがらなかった。かくして、ヒトラーの野望をかけた、戦運挽回のV1号作戦も、失敗に帰したのであった。
「V1号作戦」の解説
ドイツの発明したV1号ロケットの攻撃を未然に防いだ地下組織の活躍を描いた作品。バーナード・ニューマンの原作をジャック・ハンリーとエリク・ウロデクが脚色し、ヴァーノン・ソーウェルが監督したアクション・ドラマ。撮影はベイジル・エモット、音楽をロバート・シャープレスが担当。出演は「日のあたる島」のマイケル・レニー、「男の城」のパトリシア・メディナ、デイヴィッド・ナイト、ミリー・ヴィターレ等。製作ジョージ・メイナードとジョン・バッシュ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ヴァーノン・ソーウェル
原作:バーナード・ニューマン 出演:マイケル・レニー パトリシア・メディナ ミリー・ヴィターレ デイヴィッド・ナイト エズモンド・ナイト クリストファー・リー |
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配給 | 日本RKO=BCFC |
制作国 | イギリス(1959) |
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