私の体に悪魔がいる 作品情報
わたしのからだにあくまがいる
ドン・ファンで金持、美男子で闘牛用の牧場を経営しているドン・マテオ(アントニオ・ヴィラール)は、エヴァ(ブリジット・バルドー)という小娘を狙っていた。彼女の父はフランス人の作家で、噂によれば政治的な理由でスペインに亡命し、ジプシー女を妻として貧民窟に住んでいた。エヴァは生れながら男を惹きつける魅力をもっていた。彼女はダンスが得意で、年老いた教師は無料でレッスンをつけてやっていた。マテオは足しげく練習所に通った。父を熱愛しているエヴァは、彼を養うためにナイト・クラブのダンサーになろうとしたが、処女のジプシー娘は雇えないという規則でだめだった。マテオはエヴァの歓心を買うために美しい衣裳を贈り、宴会に誘った。彼女は親の付添いがあればといって断った。マテオはエヴァと父を自宅に招いて、宿泊させた。その夜、マテオはエヴァの寝室に忍び入ったが彼女は父を起して彼を拒絶した。エヴァを昔から恋している、観光バスのガイド・アルベール(ミシェル・ルウ)がいた。彼女は彼と幼馴染で嫌ってはいなかったが、結婚したら彼の一生を破滅させることを恐れて、求婚を断っていた。ある日、アルベールはエヴァと父親を酒場に呼んで、最後の求婚をした。そこで父がパリにいる時、ナチの手先になってフランス人を密告していたという過去がわかり、彼のために獄死した男の息子にみつかり、激しく罵倒された。父に幻滅を感じたエヴァは、アルベールとの結婚を断わり、市を去る彼に別れの接吻をした。これをみていたマテオは嫉妬にかられた。すべてに絶望したエヴァは秘密組織のクラブでストリップの踊子になった。マテオは秘密の酒場を訪れ、彼女に会うために何日も待ちつづけた。が、彼女はなにかと彼をからかい、本心をしめそうとしなかった。今やマテオは病身の妻も、財産も、地位も棄て恋の虜となった。エヴァを見失うまいと、彼女の属するドサ廻りのフラメンコ踊り一座の後を追いかけた。エヴァは一座の若い男と仲良くし、それをマテオにみせつけた。嫉妬に狂ったマテオが彼女に乱暴をした。が、反対に怒った客から半死半生のめにあわされた。エヴァは一人の男を完全に破滅させた。だが、彼女はそれほどまでに自分を愛するマテオを、いつしか愛するようになっていた。微罪釈放でマテオは警察から出て来た。身も心も傷ついた彼を、エヴァが待っていた。彼女はすべてを彼に捧げようと、自分の部屋に彼を誘った。
「私の体に悪魔がいる」の解説
スペインのセヴィラを背景に、激しい男女の愛欲を描いたドラマ。ピエール・ルイスの原作『女と人形』をデュヴィヴィエ、マルセル・アシャール、アルベール・ヴァランタンが共同脚色し、「奥様にご用心」のジュリアン・デュヴィヴィエが監督、撮影は「殺人狂想曲」のロジェ・ユベール、音楽はジャン・ヴィーネとホセ・ロカの共同。バルドーの踊りの振付にカルドとレレ・ド・トリアナが協力している。出演は「可愛い悪魔」のブリジット・バルドー、スペインの二枚目スター・アントニオ・ヴィラール、他にジャック・モンクレール、ミシェル・ルウ、エスパニタ・コルテス、ダリオ・モレノ等。製作クリスチーヌ・グーズ・レナル。イーストマンカラー・ディアリスコープ。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
原作:ピエール・ルイス 出演:ブリジット・バルドー アントニオ・ヴィラール ジャック・モンクレール ミシェル・ルウ エスパニタ・コルテス ダリオ・モレノ |
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配給 | UA |
制作国 | フランス(1959) |
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