黒い稲妻 作品情報
くろいいなづま
セント・フロリアンで、今年もスキーの競技会が開かれ、各国の名選手が次々と集ってきた。大工のミヒャエル(トニー・ザイラー)はスキーの名手で、人々は彼を“黒い稲妻”と呼んでいた。ミヒャエルを愛している金持娘のウシー(ワルトラウト・ハース)もやって来た。しかし、ミヒャエルはホテルの秘書をしているグレートル(マリア・ペルシー)を愛していた。彼は料理人の甥アンディ少年を可愛がっていた。参加選手の中に、かつてのチャンピオン、タナー(ディートマール・シェーンヘル)もいた。彼は最近の不調を挽回しようと懸命だった。ミヒャエルはグレートルに愛を打明け、練習に励んだ。タナーは彼が工夫した特別のワックスを盗まれた。一方、ミヒャエルも、天候やコースの雪質に合うワックスを作った。その時、彼の仕事場でタナーの盗まれたワックスを発見した。ミヒャエルは仲間に問いただした。誰も名乗らないので、自身でタナーに返しに行った。タナーはミヒャエルを犯人と思って、彼を殴った。ミヒャエルはみんなに疑われていると知って、悄然と山小屋に去って行った。アンディはタナーに子供らしい復讐を誓い、彼の滑るコースの危険標識をはずした。これが原因でタナーは重傷を負った。グレートルは山小屋を訪ね、ミヒャエルを激励した。しかし、警察は彼を容疑者とみた。警官がミヒャエルを逮捕にやって来た。が、彼は巧みに逃れて、一足先に署長に無実の言訳けに行った。そこへアンディが行方不明になった知らせが来た。アンディの叔母が事情を話したのでミヒャエルの疑いは晴れた。ミヒャエルの指揮で捜索隊が出発して、氷の裂目からアンディの救出に成功した。ワックスの犯人もわかり、すべてはうまくおさまった。タナーもミヒャエルと和解した。晴れの競技会が開幕した。ミヒャエルは見事に新記録で優勝した。
「黒い稲妻」の解説
スキー選手として有名なトニー・ザイラーを主演させた、スキーヤーを主人公とするドラマ。ザイラーは一九五六年冬期オリンピックで、アルペン種目に三つの金メダルを独占したオーストリアのスキー・チャンピオンである。監督はハンス・グリム。脚本を担当しているのはフランツ・ガイガー。撮影はアリ・フォン・エルフェルスドル。音楽をフランツ・グローテが受けもっている。出演するのはザイラーの他、マリア・ペルシー、ワルトラウト・ハース、「わたしの可愛い人」のオリーヴ・ムーアフィールド、ディートマール・シェーンヘル等。製作ゲオルク・リヒター。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ハンス・グリム
出演:トニー・ザイラー マリア・ペルシー ワルトラウト・ハース ディートマール・シェーンヘル オリヴァー・グリム ヴィクトル・シュタール グスタフ・クヌート Carla Hagen Peter Parak ハインリヒ・グレトラー オリーヴ・ムーアフィールド |
---|---|
配給 | 大映 |
制作国 | ドイツ(1958) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「黒い稲妻」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。