不敵な爪 作品情報
ふてきなつめ
奥地に棲む人喰虎を退治するため、インド政府に招かれた有名な隻脚の狩猟家ハリー・ブラック(スチュワート・グレンジャー)は、ある日、彼のバンガローで思いがけなく旧友のデズモンド(アンソニー・スティール)一家に会った。デズモンドは附近の農園管理をしていた。妻のクリスチャン(バーバラ・ラッシュ)も相変らず美しく、夫婦の間に七歳になるマイケルがいることが昔と違っていた。翌日デズモンドはハリーに虎狩に同行させてくれと頼んだが断られた。--十年前、ハリーとデズモンドは英軍将校でドイツ軍キャンプに収容されていた。彼等はハリーの指揮で脱走を計画した。脱出は成功し最後にハリーとデズモンドが残った。しかし、デズモンドは生来の臆病なので逃げられずハリーはそのために片足を失くした。これがハリーの拒絶の理由だった。マイケルが父を勇敢な狩猟家だと信じていることを知ったハリーは、しぶしぶデズモンドの同行を許した。しかし、虎狩はデズモンドのために失敗しハリーは胸に重傷を負った。デズモンドは社用でカルカッタに発ちハリーはクリスチャンの看護を受けた。ハリーは虎の出現で病身をおして出かけた。待機している間--ハリーは昔クリスチャンと過した楽しい日々を思い出した。我にかえった時、今度はハリー自身の失敗で虎を逃した。狩猟家としての自責の念に悩むハリーは酒にひたった。ある日、マイケルが密林に迷い込んだのをハリーが助け出した。これがきっかけで、過去の情熱はハリーとクリスチャンを結ばせた。ハリーは新しい人生への希望に燃え、見事に虎を退治した。そこに栄転して本国に帰るため、一家を迎えにデズモンドが戻って来た。ハリーはクリスチャンとの生活をあきらめた。去って行くハリーの後姿を見送るクリスチャンの目には、いつまでも涙が溢れていた。
「不敵な爪」の解説
「若い河」の原作者デイヴィッド・ウォーカーの小説を「死刑五分前」のヒューゴー・フレゴネーズが監督映画化した人喰虎とハンターの死闘を描く物語。脚色は「地獄の埠頭」のシドニー・ボーム。撮影を担当したのは「熱砂の舞」のジョン・ウィルコックス。音楽クリフトン・パーカー。出演者は「ボワニー分岐点」のスチュワート・グレンジャー、「若き獅子たち」のバーバラ・ラッシュ「黒い天幕」のアンソニー・スティール、I・S・ジョハール、マーティン・スティーブンス、フランク・オレガリオ等。製作ジョン・ブラボーン。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ヒューゴー・フレゴネーズ
原作:デイヴィッド・ウォーカー 出演:スチュワート・グレンジャー バーバラ・ラッシュ アンソニー・スティール I・S・ジョハール マーティン・スティーブンス フランク・オレガリオ カマラ・デヴィ |
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配給 | 東和 |
制作国 | イギリス(1958) |
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