脱出地点 作品情報
だっしゅつちてん
一九四三年三月--ノルウェーの北のトフテ・フヨルドに一隻の漁船がイカリを下した。その船には破壊工作隊のノルウェー人が四人乗っていた。彼等の使命はバルドフォスにあるドイツ軍の飛行場を破壊することであった。上陸した四人は連絡員と会ったが、人違いでそのためにドイツ軍に通報されてしまった。ドイツ軍艦に追跡、砲撃され、ただ一人脱出出来たのはヤン・ボールスルード(ヤック・フェルスタ)であった。やっとのことで対岸に泳ぎ着いたヤンは、ノルウェー本土に行くため雪原を横切り、やっとのことで中立国のスウェーデンの国境近くの村に着いた。しかし、それも束の間、ドイツ軍に発見され、リュンゲンアルプスの山中に逃げこんだ。山中を何日もさまよい、凍傷と空腹で半死半生になりながら、フルフラッテンの農村に着いた。農家の人々はドイツ軍の追跡から、ヤンを逃すために協力を惜しまなかった。入江の仮小屋に隠れたヤンは、壊疽にかかり指を全部切ってしまった。半月以上もそこに隠れて、五月になるとフルフラッテンとマンダルの二つの村民が協力して、ヤンをスウェーデンに連れ出すことになった。そこでフルフラッテンの村民が、ヤンをマルダルとの境にある高台に運んだ。しかし、そこにはマンダルの者は来ていなかった。ドイツ軍の妨害のために。フルフラッテンの村民はやむなく、山頂の雪洞にヤンを残して村に帰った。ヤンは雪中で一週間を過した。フルフラッテンからマルティン(アルフ・マルランド)と妻アグネス(ヘニー・モーアン)達の救助隊が出発した。ようやく一行はヤンを発見した。かけつけたマンダルの人々と、言語に絶する困難を乗越え、遂に二ヵ月目--ドイツ軍の銃声を後にヤンを乗せた橇は自由の国スウェーデンに向って急いだ。
「脱出地点」の解説
英人作家デイヴィッド・ハワースによって書かれた、第二次大戦下の一ノルウェー人の脱出行記録の映画化。脚本と監督はアルネ・スコーウェン。撮影はラグナール・シューレンセン、音楽をグンナール・センステヴォルドが担当している。出演するのはヤック・フェルスタ、ヘニー・モーアン、アルフ・マルランド、ヨッド・ホルスト・イェンセン、リィディア・オペイエン、エドヴァルド・ドラッブレス、スヴェレ・ハンセン等、いずれもノルウェー映画界の人々である。製作オラヴ・エイド。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:アルネ・スコーウェン
原作:デイヴィッド・ハワース 出演:ヤック・フェルスタ ヘニー・モーアン アルフ・マルランド ヨッド・ホルスト・イェンセン リィディア・オペイエン エドヴァルド・ドラッブレス スヴェレ・ハンセン Rolf Soder Ottar Wicklund Olav Nordra |
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配給 | NCC |
制作国 | ノルウェー(1956) |
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