P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-12-28
そして,フーテン寅次郎にも本篇のジャック・タチ作品にオマージュされた作品が在ったよ
ぼくのおじさん
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そして,フーテン寅次郎にも本篇のジャック・タチ作品にオマージュされた作品が在ったよ
本ジャック・タチ監督のノイジーな自動車社会の渋滞のクラッシュ音が街の喧噪を一際掻き鳴らした様な映画が「トラフィック」だった。よくミュージカル映画「ウエスト・サイド物語」のニューヨーク路上のダンシングと競べられる「ラ・ラ・ランド」の冒頭ハイウエイの踊りだが、サウンド感では後に出てくるjazzシーンと呼応して、より現代的なものでクラッシュ音、何だ🚗🚘🚐本編のユロ伯父さんは「トラフィック」でも至ってマイペースでスピード社会を生き抜いて行く。jazzに、女優に仕事の夢叶える恋人たちの、映画「ラ・ラ・ランド」はこんな喧噪で始まる青春のハートブレイク・コメデイ、二人の成長譚、何だねえ…。
現代音楽をラジオで聴いていたら其のクラッシュ音や不協和音から本ジャック・タチ監督が自動車社会を諷刺した映画〈トラフィック〉を想い浮かべた…。此れとは対照的にモダンな家に主題曲もメロデイアスに展開されるのが本編だった🎵けれども余りにも電化されて管理された家庭は合理的に見えて当の家で暮らす子どもには実に窮屈だった。だからタチが演じた、ノンシャランとその日暮らし伯父さんのユロ氏がホッとさせたんだね🐳真の心の友と云う訳でね。山田洋次監督も渥美清演じる〈男はつらいよ フーテンの寅さん〉シリーズで、ぼくの伯父さんとして本ユロ氏に愛情とオマージュを捧げているのだった🐯