死刑台のエレベーター(1957) 感想・レビュー 2件

しけいだいのえれべーたー

総合評価5点、「死刑台のエレベーター(1957)」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-09-29

愛する男女が出会う場面が一切なく、運命の悪戯に翻弄されて、ラスト、写真に浮かび上がる二人の愛の証明。記録映画手法の客観的視点で冷静に描かれた、男と女の愛の情念。
25歳の映画青年ルイ・マルを支えた、ノエル・カエフの脚本、アンリ・ドカエの撮影、マイルス・デイヴィスの音楽と、一流のスタッフが協力して創作した、総合芸術としての映画の魅力を遺憾なく発揮したサスペンス映画の金字塔です。
不倫の果ての夫殺しを謀るジャンヌ・モローの悪女の魅力に抗い切れない、その演技を含んだ存在感が、物語に意義を与えている。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-03-14

マイルス・デイビスのジャズの即興演奏で附けられた映像とのfusion,アンリ・ドカエのシャープな画面,映像コラージュなルイ・マル監督の演出,日常の中に秘められた闇黒をそして,永遠の愛を辿るフレンチ・ヌーベルヴァーグの代表的な初期作品だった。ジャンヌ・モローとモーリス・ネロとの破滅的なエロスとタナトスの物語はエリック・サテイの曲で奏でられた映画「鬼火」へと続く

最終更新日:2024-05-31 02:00:06

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