あゝ情熱 作品情報
ああじょうねつ
一九三〇年、シシリー島のカターニア。ある薬剤師の家の前で、少年パオロ・アストリーニ(G・ジャンニーニ)が仲間と共に誰が一番立派な男性自身を持っているかをきそっていた。それを見た薬剤師は、パオロの祖父カストリーニ男爵のところにどなり込んできたが、男爵は孫の行いを怒るよりも、頼もしく思った。というのも、カストリーニ家では祖父を始め伯父のエドモンド(G・モスキン)、兄弟にいたるまで、性欲の強さをほこりに思う習慣があったからだ。大喰いで精力的なこの家庭では、祖父と孫が女中を共有することなど何でもないことだった。しかし、パオロの父ミケレ(R・クッチョーラ)だけは小柄で神経質で、セックスに関心がなかった。やがて二十歳になったパオロは田舎の色男気取りの紳士として愛欲生活に溺れていたが、父親の劇的な死によって、ローマで生活することになった。友達のトリージーの紹介でリリア(R・ポデスタ)という魅力的な女性と知り合うや、たちまち彼女の肉体に溺れだしてしまう。さらにムッソリーニの元愛人や共産党の女性下院議院などとも次々に関係を持つようになっていった。母親の急死のためにカターニアに戻ったパオロは、そこでカテリーナという女と恋におちるが、彼女との出会いによってパオロの人生は急変する。彼女はパオロに今までの生活がいかにみだらなものであったかを自覚させる魅力的な女だったのだ。ローマでの二人の生活は楽しいものだった。しかし、カテリーナの精神障害のために、情熱的なパオロの性生活はたちまち崩れ、彼女は一人淋しくカターニアに戻らなければならなくなった。そして、ローマに一人残されたパオロは再び街の女の肉体に溺れ官能の泥沼にひきずり込まれていった。
「あゝ情熱」の解説
精力絶倫男の女体遍歴をコミカルに描くイタリア艶笑喜劇。製作はアルフォンソ・ヴィカリオ、監督・脚本は「黄金の七人」のマルコ・ヴィカリオ、撮影はトニーノ・デリ・コリ、音楽はアルマンド・トロバヨーリが各々担当。出演はジャンカルロ・ジャンニーニ、ロッサナ・ポデスタ、オルネラ・ムーティ、ガストーネ・モスキン、リカルド・クッチョーラ、アドリアーナ・アスティなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1975年11月15日 |
---|---|
キャスト |
監督:マルコ・ヴィカリオ
出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ ロッサナ・ポデスタ オルネラ・ムーティ ガストーネ・モスキン リカルド・クッチョーラ アドリアーナ・アスティ |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
制作国 | イタリア(1973) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「あゝ情熱」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。