P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-01-09
モチーフはルキノ・ヴィスコンテイ監督作品〈地獄に堕ちた勇者ども〉にも共通するナチズムとデカダンスの関係性か…。シャーロット・ランプリング出演の映画との出逢いは〈未来惑星ザルドス〉だったが,本篇でもboyishな肉体美を魅せている
あいのあらし
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モチーフはルキノ・ヴィスコンテイ監督作品〈地獄に堕ちた勇者ども〉にも共通するナチズムとデカダンスの関係性か…。シャーロット・ランプリング出演の映画との出逢いは〈未来惑星ザルドス〉だったが,本篇でもboyishな肉体美を魅せている
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なぜか心に残る映画でした。
この映画を批判する人は数多くいる事も承知しております。
ナチスに酷い目にあったルチアがなぜ?
理解出来ない事も起こり得る事はしばしばあります。
(人間もまた動物)
何もかも捨て去り、終焉に向かって行く生き方が理解しにくい所が、官能の魅力なのだろうか
親衛隊の帽子をかぶったルチア(シャーロットランプリンク)が歌いながら踊るシーンは素晴らしくカッコ良く、ラストの銃撃で倒れる二人は、切ないが美しい。
私はどうかしてる?
そして,本リリアーナ・カヴァーニ監督と並ぶ新しいイタリア映画の流れを創るサルヴァトーレ・サンペリ監督のフローレンス・ゲリン,カトリーヌ・ミケルセン共演の映画〈若妻の匂い〉1986年も又,若妻と召使を廻るエロスとタナトスの佳作だった…。
🎠TVAsahiの徹子の部屋のguestに黒木瞳がオルゴールの音色と一緒に登場していた。渡辺淳一の原作の映画化作品〈失楽園〉等のヒロインを主演したヒロインが想い出され日本経済新聞の連載小説掲載時の挿画の事を懐かしく思い出したり電子本の試し読みのコーナーを読んで見たりして居る内に作者の本篇の映画評にぶつかった。精神と肉体の相剋を論じた同氏らしい映画愛の論評だった🎶