P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-04-12
ジェフリー・アンスワースのソフト・フォーカスなカメラ・ショット,レトロ調で且,アームストロング事件の挿入等ダイナミックなシーン転換でmysteryの深化も感じさせ
おりえんときゅうこうさつじんじけん
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ジェフリー・アンスワースのソフト・フォーカスなカメラ・ショット,レトロ調で且,アームストロング事件の挿入等ダイナミックなシーン転換でmysteryの深化も感じさせ
🚃BSPREMIUMで放送の「カフェ欧州横断オリエント急行幻想の旅」旅人・作家林望篇を視聴。イスタンブールの景色やバルカン超特急も出て来てシドニー・ルメット監督の名作がサウンド・トラックと共に蘇る🚞
そして,スター・チャンネル特集の作家selectionのmysteryの一本が映画〈デストラップ、死の罠〉。マイケル・ケイン、クリストファー・リーブ等の共演でmystery作家を廻る創作,名声、idea盗用の駆け引きが巧妙に劇的に描かれる。シドニー・ルメット監督らしいサプライズの連続
本篇エルキュール・ポアロはアルバート・フィーニ,映画版の最近作はケネス・ブラナー,テレビドラマ版はお馴染みのデヴィット・スーシェ。ポアロ・シーズン12のベテランのスーシェも映画以上にサスペンスフルなドラマ展開の中でユーモアを交えながらも只管,機知を働かせて
そしてサントラを作曲したリチャード・ロドニー・ベネットのワルツの様な明るくゴージャスなスコアが何とも効果的だった。陰惨な殺人事件のExpress号の門出を対位法で演出したんだ。其れは黒澤明監督作品の映画音楽スタイルと共通するかも知れないが。昔、サウンド・トラック版LPレコードをよく聴いたねぇ🎵🎶
ポワロ役の他にイングリッド・バーグマン初め、ジョン・ギルグッド、ジャクリーン・ビセット、マイケル・ヨーク、アンソニー・パーキンス、バネッサ・レッドグレイブ、アンソニー・パーキンス、マーチン・バルサム、ショーン・コネリー等、此れだけの豪華オールスター・キャストでシドニー・ルメット監督の密室室内劇は冴え渡る…。彼の「12人の怒れる男」を彷彿させて!
アーサー・ヒラー監督の映画「大陸横断超特急」を視ていたら学生時代に観た本編を思い出した…。アガサ・クリステイの原作の密室殺人事件の列車版。親子でロードーショー公開時のオールナイト上映で見に行った…。父は往年の大女優インングリット・バーグマンの変貌振りに驚いていた様だったー。上記の「大陸横断…」の方は何度もジーン・ワイルダーが列車から振り落とされる落ちが有るから完全密室劇では無い。完全密室ではヒッチコック監督のモノクロ作品「貴婦人消失」が寧ろ本編と似ているかも知れない🎵