P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-08-08
本篇movieplusで視聴,此処には敬愛する監督ジャン・ルノワールの映画ピクニックや詩人ジャン・コクトーへのオマージュが
こいのえちゅーど
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本篇movieplusで視聴,此処には敬愛する監督ジャン・ルノワールの映画ピクニックや詩人ジャン・コクトーへのオマージュが
アンリ・ピエール・ロシェの原作は名篇〈突然炎の如く〉の「つむじ風」の歌声と共に蘇る本篇,昨日ムービープラスで放送されていた…。Parisで彫刻家の弟子に為るヒロインの一人とも恋愛関係に入るジャン・ピエール・レオ青年はフランソワ・トリュフォー監督〈大人は判ってくれない〉でデビューした少年だったね!
本篇が公開時にカットされた経緯は山田宏一著作『フランソワ・トリュフォー読本』に詳しい!鮮烈なベットの血潮が問題を引き起こした云々
スター・チャンネルで本邦未公開の映画「ワンダーウーマンとマーストン教授の秘密」を視聴していたら男一人と女二人の複雑な恋愛感情からアンリ・ピエール・ロシェ原作の本篇の事が一寸気に為って仕舞った…。映画「突然炎のごとく」同様に物凄くインテリジェンスな関係性とpassionが其処に秘められていて
そして眼を悪くしサングラスを掛けたステイシー・テンデター嬢の真正面のクローズ・アップ、彫刻家の姉役のキカ・マーカムの美貌、ナイーブなジャン・ピエール・レオ青年の作家への成長…。フランス人で英国の美人姉妹から「大陸」と呼ばれた彼が自身の顔をまじまじと見て老いを感じるエピローグへ。ラストはアンリ・マチスの半アブストラクトな絵画の如き閉じられた扉のシーンだった!
シネフィルWOWOWの深夜放映で久し振りに観た。蝋燭照明のネストール・アルメンドロスのカメラワークで本・時代劇のシーンの美を堪能したい。ジャンピエール・レオ青年の悲痛な片想いが逆転して女性の方からの強烈な愛の形で戻って来る辺りは後の〈アデルの恋の物語〉の狂気にも何処かで通じるのかも知れない…。恋愛の複雑な感情の機微が何とも細やかに描かれ往時の日本映画を彷彿とさせた名篇なのだよ🎵邦画好きのフランソワ・トリュフォー監督のね!
映画<ブルックリン>を視聴していたら、海を隔てて揺れる恋心を描いたトリュフォー監督の本編を想い出した…。原作はアンリ・ピエール・ロシェの「二人の英国女性と大陸」。初潮の赤い血潮がベットの白いシーツに描かれた場面も鮮烈だった。モノクローム作品<突然、炎のごとく>と対をなす三角関係を、<恋のエチュード>は、やや抑えた色調のカメラで捉えた!両編を上映する企画を名画座にリクエストしたくなったー。