太陽の200万ドル 作品情報
たいようのにひゃくまんどる
南アフリカ、アマゾン河奥地にあるビスタ・アレグレという小さな町--文明から見放されたこの土地にダイヤモンドの鉱脈があり、年間数千ドルをも産出している。そこで働く男たちの唯一の楽しみは、月に一度やってくる貨物船である。この大量のダイヤを一手に引き受けて外国に売っているのがユラリ・キニエラ・ダイヤモンド会社で、それを取り締り、男たちから恐れられているのがアメリカ生れのシルバ(S・ベーカー)である。ある日、二ヵ月目にして貨物船が着いたが、シルバは心配顔をかくすことがでなかった。というのは、会社の金庫には二百万ドルのダイヤがあったからだ。出迎えの労働者たちの中に怪しげなグループがいた。白髪のマルコ(A・シャリエール)黒人のブランツェット(L・ヘイネス)眼の鋭いトーメンタ(M・マッザ)、そしてマルコの情婦でストリッパーのポプシー・ポップ(C・カルディナーレ)である。シルバは何なくポプシー・ポップにひと目惚れ。彼女の演じるストリップ・ショーにうつつを抜かしているすきに、三人の男はダイヤ強奪に成功する。待ち合わせた一味はヘリコプターに乗ろうとするが、最初に乗ったポプシー・ポップが中に入ると、ヘリコプターは飛び立ってしまう。三人は捕えられ、暴徒と化した労働者たちはトーメンタとブランシェットを殺してしまった。シルバはダイヤを取り返すためにマルコを連れて彼女の跡を追った。カラカス、プエルト・リコ、ベネズエラ。ついに追いついたが、ポプシー・ポップを愛しているこの二人の男は、野獣と化し互いに争った。シルバの強挙の前にマルコは敗れた。二百万ドルのダイヤを子にしたシルバは、ポプシー・ポップへの愛をあきらめ、再びビスタ・アレグレに向った。残されたマルコは裏切ったポプシー・ポップの首に手をかけたが愛する女を殺すだけの憎しみをすでに失なっていた。いとしい恋人の眼を見た時、マルコの眼に涙が光った。
「太陽の200万ドル」の解説
中南米のアラスカ、アマゾンなどを舞台に、二百万ドルのダイヤモンドの行方を追ってくりひろげられる冒険アクション映画。製作はジゼール・レビヨンとカトリーヌ・ウィンテール、監督は「さらば友よ」のジャン・エルマン、原作はアンリ・シャリエールの「ポプシー・ポップ」。脚本はシャリエールとジャン・エルマン、J・B・ビーユソレーユ。音楽はフレデリック・ボトン、撮影はジャン・ジャック・タルベスが各々担当。出演はクラウディア・カルディナーレ、アンリ・シャリエール、スタンリー・ベイカー、ヨアヒム・ハンセン、ジネット・ルクレール、ジョルジュ・アミネル、マーク・マッツァ、ルロワ・ヘイネスなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1972年10月24日 |
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キャスト |
監督:ジャン・エルマン
原作:アンリ・シャリエール 出演:クラウディア・カルディナーレ アンリ・シャリエール スタンリー・ベイカー ヨアヒム・ハンセン ジネット・ルクレール ジョルジュ・アミネル マーク・マッツァ ルロワ・ヘイネス |
配給 | 松竹映配 |
制作国 | フランス イタリア(1971) |
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