P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-10
交通ラッシュのハイウェイを、撮影隊のトラックが、撮影しながら走る。
雨が降ってくる。日が暮れる。
ロケ現場の現実の時間を、生々しく感じさせる素晴らしいシーンだ。
これが、すべてセットだという。
映像の魔術師フェデリコ・フェリーニ監督のめくるめくイメージの洪水に、思わず心地よく溺れてしまう、幻想と瞑想の宇宙。
映画のタイトルに、監督本人の名前を入れた、初めての偉大な私映画の作家、フェデリコ・フェリーニ。
この映画は、まさにフェリーニの都市論、文明論とも言えるだろう。