P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2025-04-20
この映画は、死者たちが国家的運命を優先させ、自分の身を惜しんだノビレの行為を批判するというスタイルで展開する。
氷上に赤く染めたテントを張って、救助を待つ9人の極限状況は痛ましい。
救援機は到来したが、ノビレ一人しか乗れない。
残された隊員は、一か月後にソ連船に救助された。
ノビレとは論的のような存在でありながら、ノビレ隊の救援に向かって遭難した、ノルウェーの探検家アムンゼンにショーン・コネリーが扮していた。
この映画は、探検映画というよりも、人間とは何かを求めた映画であり、ファシズム化したイタリアの体質をも抉った作品だと思う。