P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-26
この映画「荒野の大活劇」は、父親が残した遺産をめぐって、二人の兄弟が巻き起こすスピード感あふれるアクション・マカロニ・ウエスタン。
弟と6カ月間、仲良く暮らせば父親の遺産が貰えることになって、ボストン男の主人公が、西部の町へやって来る。
途中、いかさま師に1900年型の自動車を巻き上げられたり、兄弟で駅馬車強盗をやれば、金のかわりにとんだジャジャ馬娘をつかまされたり、大列車強盗に及べば-----と全くツイてない二人。
この映画は、全編、マカロニ・ウエスタンのパロディという作品で、数々のギャグの連発の中で、主演のマカロニ・ウエスタンの貴公子・ジュリアーノ・ジェンマが見せるスタント・アクションが光っている。
このボストン男がジュリアーノ・ジェンマ。
ポンチョを着たヒゲ面男が"さすらいの口笛"を吹いたり、といった具合に、なぜだか元ネタの西部劇より面白かったりするから不思議だ。
ジェンマのおとぼけ演技というのも、意外と様になっており、ドゥッチオ・テッサリ監督との息もピッタリで、「荒野の用心棒」のパロディー版として大いに笑える。