狂った蜜蜂 作品情報

くるったみつばち

夫の死によって、莫大な財産を手中にしたキャスリン(C・ベーカー)は、心を癒すためローマの別荘に行った。そこには夫のマネージャーのブライアン(T・カラーロ)がいて、彼女の為に何かと気づかってくれ、キャスリンは快適な日々をすごすことができた。そんなある日、別荘を訪れたピーター(L・カステル)という旅行者に、一夜のうちに彼女は肉体をまかせてしまった。その翌日遺産の件で、ローマに向う途中に、急にめまいに襲われた彼女は別荘にひきかえした。そして、その夜、彼女は異様な雰囲気を感じ、えも言えぬ恐怖にさいなまれた。その後、メイドのテレサ(L・ブリグノン)と二人だけの、心細い生活がしばらく続いたが、彼女はやがて、ピーターを邸に招き入れた。そこへ、ピーターの妹となのるエバ(C・デコム)がやってきて、三人の淫乱な生活が始まった。だが実はピーターとエバは恋人同志だった。キャスリンが、ベッドをともにする二人をみて、それに気づいた時は、もはや遅かった。二人は屋敷から次々と使用人を追い出し、キャスリンはとらわれの身同然となってしまった。無理やり飲まされる薬と殴る蹴るの虐待で日々衰えて行くキャスリンの体。何度も脱出を試みたが、すべて失敗に終った。そして、キャスリンの体は、ついに限界にきた。二人の思うツボにはまった彼女は、窓から身を投げてしまった。だが、その時、意外にも不敵なえみを浮べて、ブライアンが現われた。彼こそ、この計画の主謀者であったのだ。役目を終えて財産を分配する三人。しかし、彼等の前にはすでに警察の手がのびていた。

「狂った蜜蜂」の解説

夫の遺産をもらった未亡人にふりかかる危難、恐怖を描いた、現在イタリアで流行の、エロチック・ミステリー物の一篇。監督は「サンドカン総攻撃」のウンベルト・レンツィ、脚本は新人のウーゴ・モレッティとウンベルト・レンツィ。撮影は「ネブラスカの一匹狼」のグリエルモ・マンコーリ、音楽を「夜は盗みのために」のピエロ・ウミリアーニ、衣裳をジャンニ・パンカーニがそれぞれ担当。製作はサルバトーレ・アラビッソ。出演は「デボラの甘い肉体」のキャロル・ベイカー、「群盗荒野を裂く」のルー・カステル、新人コレット・デコム、ベテランのティーノ・カラーロ、リッラ・ブリグノンなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1970年1月24日
キャスト 監督ウンベルト・レンツィ
出演キャロル・ベイカー ルー・カステル コレット・デコム ティーノ・カラーロ リッラ・ブリグノン
配給 松竹
制作国 イタリア(1969)

ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「キャロル・ベイカーのファン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-08-13

未亡人が若い男女の肉体の虜になることで、罠に落ちていく過程がよく描かれている。ベイカーの熱演は見事であり、成熟したヌードも魅力的であった。この未亡人が決して善人ではないところも注目だ。いずれにせよ、ベイカーの魅力が詰まっており、楽しめた。

最終更新日:2024-08-23 16:00:02

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