ラストエンペラー 感想・レビュー 3件

らすとえんぺらー

総合評価4.67点、「ラストエンペラー」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「儚き夢、人はまた色眼鏡のコオロギ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-05-25

かなりの手間暇をかけた作品。

歴史的事実をかなり西洋風に脚色し、西洋好みの、回顧録に仕上げている。

演出も、西洋好み風になっている。

紫禁城は、観客のいない、劇場と、台詞にあるように、映画の紫禁城での展開は、正に、城壁の中で繰り広げられる京劇。

皆、上部だけだと嘆く、最後の皇帝。

それは、又、ころころ代わる人間の人民の姿でもある。

裁いていた人間が、いつしか、裁かれる立場になる。

人間とは、色眼鏡をかけたコオロギだ。どう転ぶかわからない儚き存在。

激動の中、生き抜いた、ラスト・エンペラー。

その強運、多くの支援を受けた人柄、その点を深く、掘り下げた作品になれば、もっと、良かったと思う。

イタリア・中国とあるので、かなり、中国に配慮した西洋趣味な内容。

着物姿が、残念な点を観れば、考察が、かなり、偏ったモノとわかる。

紫禁城も、借り物的であるし、最後の演出も、個人的趣味に終わった感はある。

紫禁城の主は、創造主なので、エンペラーは、紫色は召されない、儚き夢。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-03-14

そしてビットリオ・ストラーロの撮影は撫順戦犯収容所での鈍い色調の調書・詰問シーンに挟まれる回想として描かれて行く。其れは「北京城の黄昏」著作者ジョンストンとの友情や幼き溥儀の乳母との別れ、結婚等彩り豊かなシーンと見事に対照的である。甘粕役で出演もしている坂本龍一の音楽スコアも楽しめる🎵文化人類学的な要素も感じられるベルナルド・ベルトリッチ監督のアジアへの眼差しは熱かった!

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-07-27

坂本龍一の音楽でも有名な本編。宮廷の蓮の池のシーン、夕映えた光景。激変する歴史の中で生き抜く皇帝の姿が堂々と描かれたベルナルド・ベルドリッチ監督流の絵巻物・年代記。

最終更新日:2024-09-20 13:10:48

広告を非表示にするには