想い出の夏休み 作品情報
おもいでのなつやすみ
陽の光がまぶしい暑い日、水辺に立つレーナ(タチヤーナ・ドルバチ)を見、ミーチャ(ボリス・トカレフ)は恋心をいだいた。同じクラスのレーナが、こんなに素晴しいとは……。だが、彼女は、秀才で衆目の羨望を集めているグレーブ(ユーリー・アギーリン)に心を惹かれている。ある日、農場でキャベツの収穫作業をしていた時、グレーブの不正をミーチャは全員の前で暴いた。喧嘩となる2人。やがてそんな日々もすぎ、夏休みも終ろうとする頃、ついにミーチャはレーナへ愛を告白するが、レーナの口からはグレーブへの愛が告げられた。失恋するミーチャは水辺をさまようが、その彼に愛を告白した少女がいた。ソーニャ(イリーナ・マルイシェワ)だった。しかし、レーナの親友ソーニャの気持を抑えるかのように、ミーチャは、このひと夏の想い出を忘却のかなたへ追いやろうと、心に決めるのだった。やがて、夏はすぎていく--。
「想い出の夏休み」の解説
少年から青年へと移り変る思春期の中の少年少女を、郷愁をこめて描く。75年ベルリン国際映画祭銀熊監督賞受賞作品。監督はセルゲイ・ソロビヨフ、脚本はA・アレクサンドロフとS・ソロビヨフ、撮影はレオニード・カラーシニコフ、音楽はイサーク・シュワルツが各々担当。出演はボリス・トカレフ、タチヤーナ・ドルバチ、イリーナ・マルイシェワ、ユーリー・アギーリンなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1976年6月22日 |
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キャスト |
監督:セルゲイ・ソロビヨフ
出演:ボリス・トカレフ タチヤーナ・ドルバチ イリーナ・マルイシェワ ユーリー・アギーリン |
配給 | 日本海映画 |
制作国 | ソ連(1975) |
ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「グスタフ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2019-10-06
異性を意識し始める微妙な年頃の少年少女の他愛のない夏のキャンプ生活を、31歳のセルゲイ・ソロビヨフが自己投影の青春回顧で描いたソビエト映画。技巧に凝った嫌味がない演出だが、何処かゴダールの不条理な感覚に通じる面白さがある。ソビエトの自然の美しい青色を鮮烈に映像化して、それが若い出演者たちの初々しさと調和した点が最大の美点。原題”子供時代のあとの100日”が示す通りの、多感ゆえ一瞬に過ぎてしまう時を若い監督が記録した偽りない青春スケッチの佳作。