P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-12
ジャック・ゴールド監督の「スカイ・エース」は、見応え十分の空戦映画で、飛行機ファンなら、泣いて喜ぶだろう。
第一次世界大戦中のイギリス空軍基地。
出動すれば、誰かが撃墜されるが、パイロットたちは、いつまでも悲しんではいられず、町へ繰り出して、酒と女に溺れ、明日の死に立ち向かう勇気を養っている。
この飛行士たちの群像と、彼らを率いる隊長のマルコム・マクドウェルの苦悩をシビアに描いて、反戦思想を色濃く打ち出している。
空中戦のシーンも堂々たるもので、着任したばかりの若い飛行士のピター・ファースが、初陣の偵察飛行で、敵機に燃料タンクを撃ち抜かれ、辛くも帰還するという一幕等、スリルたっぷりだし、ドイツの気球を爆破しに行くクライマックスも、壮烈なスペクタクルでワクワクしてしまう。
イギリスのSE5、ドイツのフォッカー等、当時の複葉機の機種が、ずらりと登場するのは、飛行機のファンにはたまらないだろう。