P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-09-06
ダニエル・シュミット監督のヘカテを名画座で視聴。恋に翻弄される狂気と云う点ではアデルの生涯を切り取った本篇にも通じ
あでるのこいのものがたり
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ダニエル・シュミット監督のヘカテを名画座で視聴。恋に翻弄される狂気と云う点ではアデルの生涯を切り取った本篇にも通じ
♬映画音楽には或いは録音技術にはトーキーの場合,音の後入れアフレコと先入れプレスコ方式が在るとは今回,国立映画アーカイブ展示・日本映画と音楽の中で展示されていた書籍の中の解説文で知った。最もアフレコはポピュラーで例えばフェデリコ・フェリーニ監督の名作イタリア映画・道は演奏シーン含め大半はスタジオ録音だと想う。本篇はフランソワ・トリュフォー監督が敬愛するモーリス・ジョベールの音楽を舞踏会やガンジー島のシーン等で実際に流しながら撮影したと云うからプレスコの方何じゃないかな。映研で8ミリ映画を撮った時に,此の手法が気に入って絶えずムソルグスキーのクラシックが頭に有って拙い自主作に使おうとして居た記憶が甦り
NHKのクイズ番組で鈴木清順監督が本篇のヒロイン役等を演じたイザベル・アジャーニを好きな女優の名に挙げて居るのをふと想い出した…。何処かで日仏二人の監督の美学が呼応しているのかもと感じた次第何だ
本篇ヒッチコックtouchは恋人を垣間見るシーンにも!〈裏窓〉へのオマージュ
高校の映研時代友に薦められて観た映画〈トリュフォーの思春期〉,本篇もまたロードショー公開時に有楽町の映画館で初日に一日堪能。女性客が多かったが,支配人が客の入りを気にしている姿も又印象的だった
本篇は映画〈突然,炎の如く〉や〈恋のエチュード〉のフランソワ・トリュフォー監督の恋愛時代劇の系譜に位置付けられる作品。またトリュフォー監督の敬愛するジャン・ヴィゴ監督やジャン・ルノワール監督作品或いはアルフレッド・ヒッチコック監督,溝口健二監督作品へのオマージュも画面から伝わって来る…
ネストール・アルメンドロスの撮影は自然光を活かした周到なもの,フランス映画〈レ・ミゼラブル〉〈アタラント号〉等のモーリス・ジョベールの音楽は本篇の全篇に流れ基調音を奏でる…。〈野生の少年〉同様の実録ものでフランソワ・トリュフォー監督の傑作。また映画〈恋のエチュード〉の恋愛感情も想起させた
一途な熱愛の狂気イザベラ・アジャーニ主演のフランソワ・トリュフォー監督作品