バンデットQ 作品情報
ばんでっときゅー
イギリスのとある住宅地。平凡な両親とくらしている11歳のケヴィン少年(クレイグ・ワーノック)の寝室に、突然、馬に乗った騎士が出現し、壁を通り過ぎて消えてしまった。両親にこのことを話すが、信用されない。翌日、懐中電灯とポラロイド・カメラをかかえて待っていると、六人の小人が現われた。彼らは創造主(ラルフ・リチャードソン)につかえていたが、タイムホールの場所を示した地図を盗み出し、この地図を手に時間空間を超越して出没し、盗みを働こうとしていたのだ。このタイムホールとは、創造主が六日間でこの世界を作った時に見逃がした場所なのだ。「地図を返せ」と迫ってくる創造主の顔。ランドール(デイヴィッド・ラパポート)、フィジット(ケニー・ベイカー)、ウォーリー(ジャック・パーヴィス)、オグ(マイク・エドモンズ)、ストラッター(マルコム・ディクソン)、ヴァーミン(ティニー・ロス)の六人とともにケヴィンも逃げ出した。彼らが最初についたのは、1796年のカステリオーニ。このイタリアの町を征服したナポレオン(イアン・ホルム)は、背が低く、そのことを気に病んでいた。小人とケヴィンは身長が低いので、気に入ったナポレオンは晩餐をともにする。ナポレオンが酔いつぶれると、彼らは財宝を集めて逃げ出す。次に現われたのは、シャーウッドの森。貴族のヴィンセント(マイケル・ペリン)とパンジー(シェリー・デュヴァル)が盗賊に襲われていたが、六人は助けようともしない。彼らを暗黒の城で、悪魔(デイヴィッド・ワーナー)が見守り、地図を横取りしようと企んでいた。ケヴィン一人が、ギリシアの砂漠に出現。野獣の面をかぶった男と死闘をくりひろげていたアガメムノン王(ショーン・コネリー)を助け、ついには彼の養子になる。その祝いの宴に小人が現われ、ケヴィンを舞台に招き、彼をつれて消失、ついでタイタニック号の甲板に出現する。そこにいた新婚夫婦ヴィンセント(M・パリン)とパンジー(シェリー・デュヴァル)を驚かす。タイタニック号が氷山に衝突し、彼らは海中に投げ出された。帆船にのりこんで難をのがれたのはいいが、その船を海坊主が頭にのせて歩き出したので大あわて。頭に眠り薬を注射して海坊主を眠らせて逃げ出す。やがて、彼らは悪魔の囁きに誘われて暗黒の城へ。悪魔に地図を奪われ、カウボーイや騎士やギリシャの射手の応援も効なく、彼らはやられっぱなし。そこへ創造主が出現し、悪魔を一撃のもとに破壊、小人をつれて消えてしまう。気がつくとケヴィンはベッドの中。しかも家は火事。消防隊のおかげで火は消えた。ケヴィンは隊員の一人(ショーン・コネリー)がアガメムノン王に似ているので驚く。彼はにやっと笑って去っていった。
「バンデットQ」の解説
イギリスの一少年が、突然、寝室に出現した小人六人とともに冒険の旅へ出るというSFファンタシー。製作・監督は「モンティ・パイソンアンドホーリー・グレイル」のテリー・ギリアム。エキュゼクティヴ・プロデューサーはデニス・オブライエンとジョージ・ハリソン。脚本はマイケル・ペリンとテリー・ギリアム、撮影はピーター・ビジウ、音楽はマイク・モランが担当。主題歌をジョージ・ハリソンが歌っている。出演はクレイグ・ワーノック、ショーン・コネリー、デイヴィッド・ワーナー、ラルフ・リチャードソン、イアン・ホルムなど。なおオリジナルの上映時間は1時間56分で、日本版ではピーター・ヴォーンとキャサリン・ヘルモンドが扮する“悪鬼夫婦”と、ジョン・クリース扮する“ロビン・フッド”のエピソードがカットされている。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1983年3月5日 |
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キャスト |
監督:テリー・ギリアム
出演:ショーン・コネリー シェリー・デュヴァル イアン・ホルム ラルフ・リチャードソン デイヴィッド・ワーナー デイヴィッド・ラパポート ケニー・ベイカー ジャック・パーヴィス マイク・エドモンズ マルコム・ディクソン ティニー・ロス クレイグ・ワーノック |
配給 | 東宝東和 |
制作国 | イギリス(1981) |
上映時間 | 103分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-11-20
テリー・ギリアム監督の奇想天外なSFファンタジー!少年を囲む6人の小人はカルト映画〈惑星キンザサ〉の住人見たいで可笑しかったね。クライマックスの魔王の反撃と神による怒りの粉砕シーンは抑止力としての毒ガス等先進化学兵器への諷刺?「何故そんなに迄、神様は大量の死者を出さなくちゃならないの」と言う少年の神への懐疑は見事な現代の戦争批判の精神の顕れ何だね。