P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-11-13
⛷ロードショー公開時に観た本篇,ジョルジュ・ドンが踊るボレロのシーンと共に思い出される。今朝のNHKラジオ深夜便ロマンチック・コンサートのフランシス・レイ特集では本篇テーマ曲他,クロード・ルルーシュ監督の男と女,白い恋人達,狼は天使の匂い,ナタリー・ドロン主演個人教授,続エマニエル夫人,ある愛の詩,チャールズ・ブロンソン主演の雨の訪問者も☂
あいとかなしみのぼれろ
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⛷ロードショー公開時に観た本篇,ジョルジュ・ドンが踊るボレロのシーンと共に思い出される。今朝のNHKラジオ深夜便ロマンチック・コンサートのフランシス・レイ特集では本篇テーマ曲他,クロード・ルルーシュ監督の男と女,白い恋人達,狼は天使の匂い,ナタリー・ドロン主演個人教授,続エマニエル夫人,ある愛の詩,チャールズ・ブロンソン主演の雨の訪問者も☂
この映画は輪郭がぼやけているような、絵画で言うと、印象派のような美しい色合いの映画とでも言うのでしょうか。
登場人物たちが、タペストリーの糸になっていて、それが絶妙に編み込まれ、練り上げられたような映画。
戦争映画ではないのですが、物語の前半は、戦争に翻弄される人々を追っていて、胸が詰まります。
スターリングラードの行軍シーンも、アウシュビッツの強制収容所も、ドイツ軍がパリに侵攻してくる場面も登場してきます。
そして、後半は前半で登場した人たちの子供たちが、ストーリーを引き継いでいくんですね。
一見、関係ないと思われるロシアとフランスとアメリカの家族が、どうして描かれていったのか、それは最後になってようやくわかるんですね。
ラストのエッフェル塔をバックにして、ラベルの「ボレロ」が踊られるシーンが、この映画の「核」の部分だと思います。
このクライマックスのシーンで、ああ、そういうことだったのかと思いました。
かなり、私たちに、深い気付きと学びを与えてくれる作品です。
実存の人物を実際どの程度正確はわかりませんが、それらを通して、人間は、愛と祈りと願いの実現の仕方を学びます。
人間は、どんな世界で生きていても、建設的な生き方をしている限り、宇宙の法則に則り、生かされる。
クロスの十字の様に、横の繋がりばかり大切にし勝ちですが、
縦、見えないもの、神仏や祖先を敬い、ある程度の礼節をもって生きる。
するとクロスの十字となり、建設的に生きれる。
円卓ではないが、縦と横のクロスが回転して、より、活動的になり、建設的に生きれるのです。
かなり長時間の作品。予定を調整して鑑賞。
約40年前の作品で、その時点で、約40年を振り返る、トータル約90年の歴史を振り返る作品。
映画や芸術に造詣が深いならよく知られた主人公の物語をドキュメンタリー的に体験する様な感じで、時間と手間暇がかけてあるので、あなたの人生の経験の一部になる作品です。
別々の国の人々が、フランスで正に、クロスする、人生の不思議、奇跡を目の当たりにする。
愛とは、祈りとは、願いとは、
どこまでも、建設的な物事が、生き残るなのだとつくづく強く実感させてくれる作品でした。
人生には、男と女と音楽の物語があるが、やはり、こと建設的かが、問われる。