ブルース・リー 死亡の塔 作品情報
ぶるーすりーしぼうのとう
截拳道の使い手ビリー・ロー(ビリー・リー)は、武道仲間のチン・クー(ウォン・チェン・リー)を訪ねて日本にやってきた。ビリーとチンは、多くの者から狙われる程の大物で、使い手としてはナンバーワンの座にいたが、ふたりとも、武芸は殺人のものではなく自己を防衛するためのものだという信念をもっていた。帰国したビリーは、武道の修練に励んでいる弟のボビー(タン・ルン)を訪れるが、もうエキスパート気取りになっているボビーの思い上った態度に不安を抱いた。ビリーも、またかつては、わがままで、自分勝手な問題児だった。それが、修業をつみ、成長したのだった。ある日突然、チン・クーが死に、その葬儀に出席するためビリーは日本に渡る。クーの急死を探るうち、死ぬ前日に、娘に会い彼女にある箱を託していたことがわかる。その箱を娘から見せてもらう瞬間、何者かが現われ、箱を奪われてしまうビリー。やがて、チン・クーの葬式の日がやってきた。その日、ヘリコプターが襲来し、棺をつりあげて飛び去ろうとする。とっさに飛びのるビリーだったが、次の瞬間振り落とされ彼は絶命してしまう。一方、無頼な生活を送っていたボビーは、兄の死を知り復讐心に燃えた。チン・クーが死の直前に訪れたという“死の宮殿”に行ったボビーは、その宮殿の主、武道のエキスパートでもあるルイス(ロイ・ホラン)から、宮殿の地下にある“死亡の塔”のことを聞き、その中に向かう。そこは実は秘密の麻薬製造所だった。襲いかかる数十名の悪漢を相手に、彼は全力を注いで戦った。なんとその場に死んだ筈のクーが現われた。彼は実はこの工場の黒幕で、警察の目をごまかすために死を装っていたのだが、それを知ったボビーは怒り、死にものぐるいの激闘の末やっとの思いでクーを倒し兄の復讐をとげるのだった。
「ブルース・リー 死亡の塔」の解説
73年に「ブルース・リー 死亡遊戯」と同時に撮影されブルース・リーの突然の死で未完に終っていた作品を秘蔵のフィルムと組み合わせて完成させたクンフー映画。製作はレイモンド・チョウ、監督はウン・シー・ユアン、武術指導はユアン・ウー・ピンが各々担当。出演はブルース・リー、ウォン・チェン・リー、タン・ルン、ロイ・ホランなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1981年6月20日 |
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キャスト |
監督:ウン・シー・ユアン
出演:ブルース・リー ウォン・チェン・リー タン・ルン ロイ・ホラン ロイ・チャオ |
配給 | 東映洋画 |
制作国 | 香港(1980) |
上映時間 | 96分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「ブルース・リーをしのんで」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-07-20
ブルース・リーの世界が、如何に、人々の心に、影響を与えたかを物語る作品。
日本が、舞台として登場するファンにはたまらない作品。
何せ、『Xmen』の日本の葬式など、ハリウッド作品のなんちゃて歌舞伎町が出てくるのはこの作品を鑑賞すると納得。
昔、テレビの『Gメン75』
も特別回は、香港で、この作品の面影ちらり。
武術は、秘術と言うが、
仏教も、密教と言い、
口伝継承、体で、体得するしかない。
秘密はないのであるが、教えようにも、自ら、体得するしかないので、体得できない者には、秘密にしか見えないのである。
空手家のヌンチャク青年が、唐手の源流使い、拳法家として、作品に於いて、あらゆる人々に、秘術を伝授する。
そういう風に思いを馳せると、「感じろ」と言う意味の深さを理解できるのかも知れません?