P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-11-15
世田谷美術館で今,開催中の北川民次展を観て特に壁画や版画運動との拘りのコーナーでの生と身近な髑髏の存在の形象の刻印を知るとエイゼンシュテイン監督の本篇のシーンとオーバーラップして来るんだなあ
めきしこばんざい
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世田谷美術館で今,開催中の北川民次展を観て特に壁画や版画運動との拘りのコーナーでの生と身近な髑髏の存在の形象の刻印を知るとエイゼンシュテイン監督の本篇のシーンとオーバーラップして来るんだなあ
ジェイウェイのブジャストリトルラビングのラジオ番組で9月16日メキシコ独立記念日を紹介,ヴィヴァ!メヒコで本篇映像が
今回,名画座で再見すると楽園の観光映画宛らに幻のfilmの本編が始まってびっくりさせられるけど,章立てのepilogueはメキシコ特有の髑髏仮面を用いての一際,辛辣なカリカチュア!此処にS・M・エイゼンシュテイン監督らしい諧謔なメッセージが込められて居た。メヒコ民衆視点
そして、メキシコのディエゴ・リベラの壁画「メキシコの歴史」の現在から未来を画いた部分にセルゲイ・ミハイロビッチ・エイゼンシュテイン監督の用いた様なダイナミックな映像のコンポジション、其のモンタージュ手法が使われている…。メキシコ遺跡やの石彫からデザインを学び取ったエイゼンシュテインがサイレント映画を通じメキシコの画家達に大きな影響をもたらしたのであった!本編の魅力は尽きないねー。
本編はジャン・ルノワール監督の<ピクニック>と並び幻の名作とされてきた…。岩波ホールで公開された修復版を見ると其の映像モンタージュ表現の美しさに圧倒される。沙漠の砂に埋もれた上半身裸の人間を迫害するシーン、ドクロの砂糖菓子をかじるメキシコのお祭り、闘牛場…。ワンシーン、ワンシーンが詩情高い!ジャン-ヴィゴ監督の<ニースについて>と言う名高い記録映画作品も連想させるアイデアに充ちた映画。オーソン-ウエルズ監督がロケを尋ねて会いに行ったとかー。