ドクター・モリスの島 フィッシュマン 作品情報

どくたーもりすのしまふぃっしゅまん

1891年5月、カリブ海を漂流する1隻の救命ボートがあった。船上にいるのは、囚人護送船ケイアン号に収容されていた囚人たちと軍医のクロード中尉(クラウディオ・カシネッリ)だ。しかし、一瞬の間に岩のような怪奇な物体がボートを襲い、全員が海にのまれてしまった。クロードが意識をとり戻すと、そこは異様な匂いのする孤島だった。ジャングルを分け入るうちに、クロードは4人の囚人とめぐり合い、5人は食料を探してさまよった。しかし食料を探すうちに得体の知れない生物に襲われたり、落し穴に落ちたりで、ひとり、ひとりと犠牲になっていき、3人が生き残った。そして、クロードがガラガラ蛇に襲われた時、一発の銃声が蛇を撃ちぬいた。見上げる3人の前に、馬を連れた美しい女アマンダ(バーバラ・バック)が立っていた。彼女はこの島から即刻立ち去るように警告すると去っていった。彼女の後を追った3人は、とある農場に着き、不気味な原住民たちと暮す主人エドモンド(リチャード・ジョンソン)と会う。タ食に招待されたクロードは、そこでエドモンドの妻としてアマンダを紹介された。だが、エドモンドとアマンドに何か不自然なものを感じた。翌日、出かけたアマンダを、欲望を燃やした囚人の一人が追いかけた。彼女がつぼをもってある入江に入ると、中から異様な怪物、半魚人たちがつぼに入った液体を飲みに出てきた。アマンダが帰るところを襲った囚人は、しかし半魚人たちにひねり殺されてしまった。囚人が消えた事に気がついたクロードはエドモンドの家を訪ねるが、有無を言わず追い返された。この島の異常さを意識しだしたクロードは、その時、半魚人に襲われその場をアマンダに助けられる。深夜、エドモンドの家に忍び込んだクロードは、エドモンドに殴り倒され、怪し気な薬を飲まされた。意識を取り戻したクロードは、べッドの上で、逆にエドモンドに気狂い扱いされる始末。しかし偶然にも彼は傷ついた老人を見つけ、その老人マービン(ジョゼフ・コットン)から、彼が医師免許を剥奪された遺伝学者であり、アマンダが実の娘で、エドモンドによって監禁同然の身にされていることを聞き出した。そして、エドモンドがクロードを生かしておくのも、彼が軍医でありマービンの生命を長持ちさせるために役立つと思ったからだ。そしてエドモンドはクロードを潜水艦で海底へと連れていった。そこには、幻の大陸アトランティスの遺跡とおぞましい半魚人たちの姿があった。この大陸を15年前に発見したエドモンドはマービンと組んで原住民たちを半魚人に改造するという恐ろしいことを実行していたのだ。父の所業に慄然としたアマンダはクロードと共に父を説得するが、その時は遅く、現われたエドモンドによって射殺された。さらにクロードを水曹に沈めたエドモンドは部下たちと共にアマンダを連れ、地下の入江に向つた。しかし、その時、火山の活動が始まり、大噴火が開始した。そして入江に着いたエドモンドを薬のきれた半魚人たちが一斉に襲うのだった。

「ドクター・モリスの島 フィッシュマン」の解説

謎のバミューダ海域に近いカリブ海上で難破した船の乗員たちが、頭部は魚、身体は人間という半魚人の住む島に辿りついたことから、アトランティスの秘宝をめぐる陰謀に捲き込まれるというSF映画。製作はルチアーノ・マルティーノ、監督は「愛のほほえみ」のセルジオ・マルティーノ、脚本はセルジオ・ドナーティ、セサーレ・フルゴーニとセルジオ・マルティーノ、撮影はジャンカルロ・フェランド、音楽はルチアーノ・ミケリーニが各々担当。出演はバーバラ・バック、ジョゼフ・コットン、クラウディオ・カシネッリ、リチャード・ジョンソンなど。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1980年2月16日
キャスト 監督セルジオ・マルティーノ
出演バーバラ・バック ジョセフ・コットン クラウディオ・カシネッリ リチャード・ジョンソン
配給 松竹=富士映画
制作国 イタリア(1979)

ユーザーレビュー

レビューの投稿はまだありません。

「ドクター・モリスの島 フィッシュマン」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。

最終更新日:2024-02-11 02:00:04

広告を非表示にするには