アメリカの友人 作品情報
あめりかのゆうじん
カウボーイ・ハットのトム・リプレー(デニス・ホッパー)が、ニューヨークの画家(ニコラス・レイ)を訪ねる。その画家ボガッシュは、贋作画家で、リプレーはそれをヨーロッパで売り歩いていた。ハンブルグの美術商の画廊で、トムは額縁職人のヨナタン(ブルーノ・ガンツ)を知る。彼は、トムが売りつけた絵を偽物と気づいた様子だった。トムは、そこの画廊の主人からヨナタンが白血病でそう長くはないことを聞く。夜、トムのもとをミノ(ジェラール・ブラン)と名乗る一匹狼の男が訪ねた。彼はマフィアの男をひとり殺す為、素人の男を見付け出し、殺し屋に仕立てたいといった。ヨナタンに狙いを定めたトムは、ヨナタンの仕事場を訪ね、彼と知り合いになった。自分の病状を不安がっていたヨナタンは、ミノから殺しを頼まれると、25万マルクという報奨金ほしさに、ついに引き受けることにした。ドゴール空港に着いたヨナタンはミノと医学生の出迎えを受け、病院へ行く。ミノは、白紙の診断書を病院から盗みだす。ヨナタンは、殺し屋イグラハム(ダニエル・シュミット)を撃ち殺す。一方、ニューヨークでは、マフィアのボス(サミュエル・フラー)が敵対するマフィアがパリで殺されたと電話できいた。ヨナタンの最近の行動を不振に感じていた妻のマリアンネ(リザ・クロイツァー)は、ヨナタンを問い詰めるが、彼は何も言わない。ミノは再度ヨナタンを呼び出し、殺しを依頼する。そのことを知ったトムは、ヨナタンにそれは危険すぎると忠告する。ミュンヘンからの特急でヨナタンは第二の殺人を果たそうとするが、失敗し、トムに助けられる。死体を列車から蹴り落とすトム。アパートに戻って発作で倒れるヨナタン。そこへミノが訪れ、列車の殺人でトムと一緒だったことをついヨナタンは告白してしまう。トムの家で襲撃に備えるヨナタンとトム。夜、忍び込んできた男をヨナタンは殺す。一方、ミノも相手のマフィアに捕らえられていた。トムは疲れ切ったヨナタンを励まし、死体の始末にとり掛かる。ヨナタンは、赤いワーゲンでやって来たマリアンネととも海に向かう。その車の中でヨナタンは息を引き取る。遠くワーゲンを見送るトムの姿があった。
「アメリカの友人」の解説
完全犯罪を企むトム・リプレーが、思わぬ友情のはざまで揺れ動く姿を描く。製作はミハエル・ヴィーデマンとピエルー・コトレル。パトリシア・ハイスミスの原作をもとに「パリ、テキサス」のヴィム・ヴェンダースが監督・脚本を手掛ける。撮影はロビー・ミュラー、音楽はユルゲン・クニーパー、編集はペーター・プルツィゴッダが担当。出演はデニス・ホッパー、ブルーノ・ガンツほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1977年10月11日 |
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キャスト |
監督:ヴィム・ヴェンダース
原作:パトリシア・ハイスミス 出演:デニス・ホッパー ブルーノ・ガンツ リザ・クロイツァー ジェラール・ブラン ニコラス・レイ サミュエル・フラー ダニエル・シュミット Sandy Whitelaw Peter Lilientahal Jean Eeustache ルー・カステル David Blue Rosemarie Heinikel |
配給 | フランス映画社 |
制作国 | 西ドイツ フランス(1977) |
上映時間 | 126分 |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2021-12-14
👠朱い服の女,紅い自動車…,監督ヴィム・ヴェンダースの用いた一連のレッドCOLORは小津安二郎監督の用いたsymbolicな色彩とも呼応してエモーショナルな写真を呼吸する👟