AK ドキュメント黒澤明 作品情報
えーけーどきゅめんとくろさわあきら
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
「AK ドキュメント黒澤明」の解説
自らライフワークと自負する黒澤明監督の日仏合作映画「乱」撮影過程を記録したドキュメンタリー。製作は「乱」のフランス側のプロデューサー、セルジュ・シルベルマン、監督・編集は「サン・ソレイユ」のクリス・マルケル、撮影はフランシス・イヴ・マレスコ、音楽は武満徹、日本語版ナレーションは蓮實重彦が担当。映画は、撮影現場に向かう黒澤明、長いスタンバイに耐えるエキストラ達、俊敏に動きまわるスタッフ、戦場を走る馬、出番を待つ馬等、映画には現われない映画の裏の姿を、捉える。さらに音楽を担当した武満徹の現場での姿、巨額をかけて撮られた合戦の修羅場シーンの全景や、天候不順で撮影中止となって不穏な雰囲気に包まれたスタッフ達の様子などを追う。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1985年12月3日 |
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キャスト | 監督:クリス・マルケル |
配給 | アテネ・フランセ文化センター=ヘラルド・エース |
制作国 | フランス 日本(1985) |
上映時間 | 74分 |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「PineWood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2017-06-03
昔の黒澤明監督のダイナミズムを堪能した者にとって、<影武者>や<乱>のユックリズムは感動を呼ばないのかも知れない。遠藤周作氏は著書「心の夜想曲」で後者を心の琴線に触れなかったので失敗作だとした。まあ、其の事はさておいて富士山麓のロケ地を取材し丹念にアキラ-クロサワの映画術を章立てで分析したクリス-マルケル流日本人観察ドキュメントは、中々に面白い!乱に懲りた観客にもお薦めの一本である。