虎鮫作戦 作品情報
とらさめさくせん
第二次大戦の頃、キューバ諸島でアメリカ海軍が、海中に落ちた兵隊を鮫から守る研究をしていた。スティヴス少佐(ヴィクター・マチュア)がエヴァンス少佐(フィリップ・クーリッジ)を助けるために着任した。彼を出迎えたのは若いダンカン少尉と、カメラマンのゴードンだった。また、実体調査の船にはカルロス少年が見張役として乗った。過去二千回の実験では、毒物、各種の液体、超短波まで使用したが、未だに確実な方法は発見出来なかった。エヴァンスは酢酸銅溶液の実験をスティヴスにみせた。餌を目指して進んで来た鮫は、液体のため近づくことは出来なかった。しかし液体は数分で消散してしまう欠点があった。スティヴスは人体実験の計画をたてた。久しぶりの休暇で、スティヴスはエヴァンスを連れて、ハバナにいる妻のマーサ(カレン・スティール)に会いに行った。休暇あけの液体実験は七十一回連続に成功した。エヴァンスは確実性を得るため、あと二週間の実験を主張した。スティヴスはこれに反対した。その時、カルロス少年が海に落ち、直ぐに液体が撒かれたが、鮫のために若い生命を奪われた。スティヴスは自分自身で人体実験をすると主張した。準備は完了した、実験の前にスティヴスはマーサに会ったが、実験のことはいえなかった。が、マーサは夫の危険を察知した。実験の日が来た。援護団の狙撃兵、記録映画のカメラマンも配置についた。スティヴスは静かに水中に入った。自分の周囲に薬液を撒いた。緊張の一瞬が過ぎ、まもなく鮫が一匹、また一匹と現れた。が、薬液の中には入って来なかった。実験はどうやら成功したらしい。その時、鮫の大群が現れた。危機が迫った。狙撃兵の一人は夢中で発砲した。予備液が撒かれた。スティヴスは水中からあがった。しかし、薬液中には鮫は一匹も入らなかった。実験は見事に成功した。スティヴスはダンカンの差し出すビールをうまそうに飲んだ。
「虎鮫作戦」の解説
ジョー・ナポレオンとアート・ナポレオンの原作を「四角いジャングル」のジェリー・ホッパーが監督した海洋活劇。戦争中、米海軍が海洋に落ちた将兵を、鮫から守るための研究に、異常なまでに打ち込む男の物語。脚色はローレンス・ロマンとジョン・ロビンソンの共同。撮影は「ニューヨークの顔役」のリー・ガームス。主演は「悪党カシム」のヴィクター・マチュア、「マーティ」のカレン・スティール、他に舞台出身の新人ジェームズ・オルソン、フィリップ・クーリッジ等。製作はサミュエル・ゴールドウィン・ジュニア。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ジェリー・ホッパー
原作:ジョー・ナポレオン アート・ナポレオン 出演:ヴィクター・マチュア カレン・スティール ジェームズ・オルソン フィリップ・クーリッジ クロード・エイキンズ ラファエル・カンポス George Neise Nathan Yates |
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配給 | ユナイテッド・アーチスツ |
制作国 | アメリカ(1956) |
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