P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-12
銀行強盗のゲッコー兄弟が、元牧師一家を人質に取り、アメリカとメキシコの国境を越える前半部と、国境近くのバーで、”夕暮れから夜明けまで”の間に展開する後半部。
美女のセクシーなダンスの前で、俳優タランティーノが死ぬ時、お得意のバイオレンス・アクションは、血みどろのスプラッターへと切り替わる。
主役は、クールなギャングスターからハイ・テンションなヴァンパイアへと交代し、当時33歳のタランティーノと27歳のロドリゲスという、才気溢れる映画オタクたちは、そのいい加減さと思いつきの力強さを、我々観る者に見せつけるのだ。
すると、それまでおとなしかった、ジュリエット・ルイスは、みるみる色気を炸裂させ、濃い顔のジョージ・クルーニーは、益々、暑苦しく動き回るのだ。
イカしたセリフとヤンチャなストーリー展開。
青臭い楽しさがいっぱい詰まった、この映画は、理屈抜きに面白い作品だ。